プレート境界地震の発生モデルの一つ。海洋プレートが大陸プレートの下に沈み込む際、通常は強く固着しているアスペリティーが、剝がれて滑るときに地震が発生するというモデル。従来は境界面に多数存在するアスペリティーがそれぞれにすべることで類似した地震が繰り返されると考えられていたが、平成23年(2011)3月11日に起きた東北地方太平洋沖地震のようなマグニチュード9クラスの巨大地震の発生を説明することができなかった。そこで、巨大なアスペリティーの存在を仮定し、小さなアスペリティーによる地震が起こることで次第に巨大アスペリティーにエネルギーが蓄えられ、やがて巨大地震が引き起こされるというモデルが提案されている。