のち‐の‐よつ【後の四つ】
近世、吉原で引け時に拍子木を打って知らせる時刻。遊郭の終業時刻が一応正刻四つ(午後10時ごろ)とされていたのに対し、実際に終業するのは九つ(午後12時ごろ)で、その時に四つとして打った。引け四つ。
はし‐くれ【端くれ】
1 木などの端を切り落としたもの。切れ端。「木の—」 2 取るに足らない存在ではあるが、一応その類に属している者。多く、謙遜しながら自分を表すときに用いる。「芸術家の—」
ひと‐とおり【一通り】
1 一つの種類。一つの組合わせ。「治療法は—しかない」 2 物事の程度が普通であること。尋常。「あの苦しさは—ではなかった」 3 一応、全体にわたっていること。副詞的にも用いる。あらまし。ひとわ...
ひと‐まず【一先ず】
[副]今後のことは別にして、その時点で一応の区切りをつけるさま。とりあえず。さしあたって。「これで—落ち着ける」 [補説]「ひとまずの」の形で、名詞を修飾することがある。「—の結論を伝える」
ふあんてい‐の‐つりあい【不安定の釣(り)合い】
一応は力の釣り合いがとれて静止しているが、わずかの変化でそれが崩れてもとに戻らなくなるような状態。円錐体を平面上に逆さに立てた場合など。
まあ
[副] 1 とりあえずするように勧めるさま。何はともあれ。まず。「話はあとにして、—一杯どうぞ」「—お掛けください」 2 結果に自信を持てないが、一応してみるさま。とにかく。「ちょっと厄介だが...
まあ‐まあ
《「まあ」を重ねた語》 [形動]十分ではないが、一応は満足できるさま。「—な出来」「客の入りは—だ」
[副] 1
に同じ。「彼にしては—よくやった」 2 とりあえずある事をするようにすすめ...
まず‐まず【先ず先ず】
[副] 1 「まず」を強めていう語。「—こちらへ」 2 完全ではないが、一応許容できるさま。まあまあ。「—何とかやり終えた」「—の出来だ」