じく‐じゅ【慈救呪】
不動明王の呪文の一。唱えると災厄からまぬがれ、願い事がかなうという。慈救の偈(げ)。
じ‐もつ【持物】
仏像が手に持っている物。その諸尊の性格・働きを示す標幟(ひょうじ)で、観世音菩薩の水瓶、薬師如来の薬壺、不動明王の剣など。じぶつ。
せいたか【制吒迦/勢多迦】
《(梵)Ceṭakaの音写。息災・福寿の意》八大童子の第八。矜羯羅(こんがら)とともに不動明王の脇士(きょうじ)。ふつう像は童形で、頭に五つの髻(もとどり)を結び、左手に三鈷(さんこ)、右手に金...
せんにち‐かいほう【千日回峰】
天台宗比叡山で修される不動明王と一体となるための修行。7年間で1000日、比叡山の各峰を回峰巡拝する。1日の行程約30キロ。700日を終えると9日間の堂入りがあり、断食・断水・不眠・不臥で修され...
ちゅう‐ぞん【中尊】
《「ちゅうそん」とも》左右に脇立(わきだち)を従えて、中央に安置される仏像。阿弥陀三尊の阿弥陀仏、五仏の大日如来、五大明王の不動明王など。中台尊。
とんだ霊宝(れいほう)
江戸両国で興行された見世物の一。三尊仏・不動明王・鬼などを乾魚や乾大根で細工し見世物としたもの。転じて、とんだこと、の意にいう。「ぬしは—だね」〈洒・広街一寸間遊〉
どうじきょう‐ほう【童子経法】
密教で、乾闥婆(けんだつば)王か不動明王を本尊とし、小児の病気・災厄を除き、また安産を祈る修法。
はち‐だいどうじ【八大童子】
密教で、不動明王の使者である八人の童子。慧光(えこう)・慧喜・阿耨達(あのくだつ)・指徳・烏倶婆迦(うぐばか)・清浄・矜羯羅(こんがら)・制吒迦(せいたか)の八童子。八大金剛童子。
ばく‐の‐なわ【縛の縄】
不動明王などが左手に持つ羂索(けんさく)。右手の利剣とともに煩悩(ぼんのう)を断つ姿を表すもの。
ふ‐どう【不動】
1 動かないこと。「—の姿勢をとる」 2 他の力によって動かされないこと。ゆるぎないこと。「—の信念」 3 「不動明王(みょうおう)」の略。 4 歌舞伎の隈取(くまど)りの一。不動明王に扮(ふん...