いどみ‐ごと【挑み事】
争い事。勝負事。「仏の御弟子達もかくの如き—をし給ふなりけり」〈今昔・三・五〉
いどみ‐わざ【挑み業】
争い事。競争。「功徳とは見えで、おのおの—のやうに見えて」〈栄花・本の雫〉
いまむかしあやつりねんだいき【今昔操年代記】
西沢一風の著作。享保12年(1727)刊。上下2巻。豊竹座・竹本座のひいき客同士の言い争いを老人が仲裁するという体裁で、浄瑠璃の歴史や太夫の語り口への批評をまとめたもの。
うけ【受け/請け/承け】
1 引き受けること。承諾すること。「たやすくお—はできません」 2 競技・争いなどで、相手の攻撃を防御すること。「—に回る」 3 世間の評判・反響。人気。「—がいい」「—をねらう」 4 (請け)...
うし‐の‐つのつきあい【牛の角突(き)合い】
1 「牛合わせ」に同じ。 2 仲が悪く、争い合うこと。角突き合い。「路用の金も、だらだらひっぱって、いまだに返さねえから、是まで—をしていたところだし」〈魯文・西洋道中膝栗毛〉
うず【渦】
1 螺旋(らせん)形に巡る、激しい水の流れ。空気などについてもいう。うずまき。 2 めまぐるしく動いて入り乱れている状態。「争いの—に巻き込まれる」 3 真上から1を見たような模様。 [補説]書...
うずまき
(うづまき)上田敏の中編小説。明治43年(1910)発表。詩人・英文学者として知られる著者による唯一の小説。
(渦巻)渡辺霞亭による長編の家庭小説。華族の家督相続争いの中で苦難を乗り越えてい...
うちわたし‐じょう【打渡状】
中世の所領争いで、施行状(しぎょうじょう)・遵行状(じゅんぎょうじょう)を受けた守護代や代官が、所領・所職などを正当な当事者に引き渡す際に交付した文書。渡状。
うちわ‐もめ【内輪揉め】
[名](スル)一家親族の間のけんか。また、仲間どうしの争い。うちわげんか。
うつほものがたり【宇津保物語】
《「うつぼものがたり」とも》平安中期の物語。20巻。作者未詳。源順(みなもとのしたごう)とする説もある。村上天皇のころから円融天皇のころに成立か。4代にわたる琴(きん)の名人一家の繁栄と、多くの...