おうりょう‐き【応量器】
《(梵)pātraの訳》仏道修行者の食器。材料・色や量が規定にかなうところからの名。現在は、僧が托鉢(たくはつ)のときに持つ鉄製の鉢。応器。
おこない【行い〔行ない〕】
1 物事をすること。振る舞い。行為。行動。「万が一君にどんな間違った—があったとしても」〈里見弴・多情仏心〉 2 日常の生活態度。身持ち。品行。行状。「—を慎む」「平素の—が物を言う」 3 仏道...
おこない‐がち【行ひ勝ち】
[形動ナリ]仏道修行に専念するさま。「—に、口ひひらかし、数珠の音高きなど」〈紫式部日記〉
おこない‐すま・す【行い澄ます】
[動サ五(四)] 1 自分だけが悟っているかのように振る舞う。もっともらしく、殊勝に振る舞う。気どる。「すっかり、—・した顔でいる」 2 ひたすら仏道を修行する。「尼が人の世に橋を隔て門を鎖して...
おこない‐びと【行ひ人】
《「行人(ぎょうにん)」を訓読みにした語》仏道を修行する人。行者。修行僧。「若くより(鞍馬ニ)籠もれる—の」〈宇津保・忠こそ〉
おこな・う【行う〔行なう〕】
[動ワ五(ハ四)] 1 物事をする。なす。やる。実施する。「儀式を—・う」「合同演習を—・う」「四月五日に入学式が—・われる」 2 仏道を修行する。勤行(ごんぎょう)する。「いみじう額(ぬか)づ...
おもい‐すま・す【思ひ澄ます】
[動サ四] 1 心を静める。心を落ち着けて考える。「宮の中将、谷にむかひたる高欄に押しかかりて、—・したるに」〈狭衣・二〉 2 俗念を去って仏道に専念する。「世を—・したる尼君たちの」〈源・賢木〉
か【果】
[名] 1 《(梵)phalaの訳》仏語。 ㋐原因から生じた結果。⇔因。 ㋑過去の行為から生じた結果。報い。⇔因。 ㋒仏道修行によって得た悟りの境地。 2 木の実。くだもの。
[接尾]助数詞...
かい【戒】
[常用漢字] [音]カイ(漢) [訓]いましめる 1 よくない事態に備えて気を引き締める。「戒厳・戒心/警戒・厳戒・哨戒(しょうかい)」 2 (「誡」と通用)過ちのないように注意を与える。いまし...
か‐い【果位】
仏語。仏道修行によって得られた悟りの位。仏果。⇔因位(いんい)。