いせ‐びくに【伊勢比丘尼】
元禄年間(1688〜1703)から、伊勢寺の勧進と称して、尼姿で諸地方をめぐっていた遊女。
いせ‐ふう【伊勢風】
俳諧の一派。蕉門の岩田涼菟(いわたりょうと)・中川乙由(なかがわおつゆう)を中心とし、伊勢周辺に勢力があった。初めは卑俗であったが、のち正風にかえり、天明俳諧の先駆となった。伊勢派。伊勢流。
いせ‐へいし【伊勢平氏】
桓武平氏の諸流のうち平維衡(たいらのこれひら)の子孫をいう。伊勢・伊賀地方を根拠地とした。5代忠盛以後、中央政界に進出し、その子の清盛が武家としてはじめて政権を樹立した。
いせ‐へいじ【伊勢瓶子】
伊勢で産したとっくり。質が悪いので、酢瓶(すがめ)として用いたという。
いせ‐へいや【伊勢平野】
三重県東部、伊勢湾に面する南北に細長い平野。
伊勢(いせ)へ七度(ななたび)熊野(くまの)へ三度(さんど)
伊勢神宮や熊野三社へたびたび参ること。信心の深いこと、また、信心はどんなに深くしても限りはないことのたとえ。
いせ‐ぼうどう【伊勢暴動】
明治9年(1876)に起こった、地租改正反対一揆(いっき)中、最大の一揆。三重県を中心に愛知・岐阜などに広がり、処罰された者は5万人以上に及んだ。翌年政府は地租を地価の3パーセントから2.5パー...
いせ‐ぼうふう【伊勢防風】
ハマボウフウの別名。
いせ‐ま【伊勢間】
伊勢地方で行われた柱間の寸法。曲尺(かねじゃく)の5尺8寸(約176センチ)を一間(いっけん)とする。
いせ‐まいり【伊勢参り】
伊勢神宮に参拝すること。また、その人。伊勢参宮。《季 春》「春めくや人さまざまの—/荷兮」