ろうざんゆうき【老残遊記】
中国、清末の小説。20回。劉鶚(りゅうがく)作。1906年刊。作者とおぼしき老残と名のる医師が見聞したことを述べ、特に、清廉と自任する官僚の横暴を批判している。
ろげつくしゅう【露月句集】
石井露月の俳句集。作者の没後、昭和6年(1931)刊行。
ろっぴゃくばんうたあわせ【六百番歌合】
鎌倉初期の歌合わせ。建久4年(1193)藤原良経邸で催された。判者は藤原俊成。作者は藤原定家・顕昭(けんしょう)・慈円・寂蓮ら12人。各人100題100首で、計1200首600番。
ロランのうた【ロランの歌】
《原題、(フランス)La Chanson de Roland》フランス最古の武勲詩。作者未詳。1050年ごろの成立と推定される。フランク王シャルル(カール)大帝のスペイン遠征の帰途、味方の裏切り...
わざ‐うた【童謡/謡歌】
上代歌謡の一種。社会的、政治的な風刺や予言を裏に含んだ、作者不明のはやり歌。神が人、特に子供の口を借りて歌わせるものと考えられていた。
わたしがいちばんきれいだったとき【わたしが一番きれいだったとき】
茨木のり子の詩。20歳で終戦を迎え、戦後の動乱期を過ごした自身をうたった作品。作者の代表作の一つ。
わたしのまえにあるなべとおかまともえるひと【私の前にある鍋とお釜と燃える火と】
石垣りんの第一詩集。また、その表題作。詩集は昭和34年(1959)刊行で、作者の椎間板ヘルニアの快気祝いとして作られたもの。
ワルトシュタイン【(ドイツ)Waldstein】
ベートーベンのピアノソナタ第21番の通称。ハ長調。1803年から1804年にかけて作曲。中期ピアノソナタの傑作の一つ。名称は、作者の支援者であるワルトシュタイン伯爵に献呈されたことに由来する。