いい‐す・てる【言(い)捨てる】
[動タ下一][文]いひす・つ[タ下二] 1 言いたいことをその場限りに言う。言いっぱなしにする。「苦情を—・ててその店を出る」 2 ふと口にする。無造作に言う。「昔の人は、ただいかに—・てたるこ...
いせしんひゃくいん【伊勢新百韻】
俳諧集。中川乙由、星山反朱編。元禄11年(1698)刊。1冊。乙由のほか岩田涼菟、各務支考らの作品を収める。
いせ‐ふう【伊勢風】
俳諧の一派。蕉門の岩田涼菟(いわたりょうと)・中川乙由(なかがわおつゆう)を中心とし、伊勢周辺に勢力があった。初めは卑俗であったが、のち正風にかえり、天明俳諧の先駆となった。伊勢派。伊勢流。
いたみ‐ふう【伊丹風】
元禄(1688〜1704)ごろの俳諧の一派。また、その俳風。伊丹の池田宗旦(いけだそうたん)を祖とする。談林派の流れをくみ口語・俗語を駆使し、新奇な着想による表現が特色。上島鬼貫(うえじまおにつ...
いち‐ざ【一座】
[名](スル) 1 同じ席・場所に座ること。また、それらの人。同席。「祝いの宴に—する」 2 同席の者全部。満座。「—の爆笑を買う」 3 芸能・歌舞伎など興行者の一団体。「—の花形」 4 説法・...
いちじ‐だい【一字題】
1 和歌・連歌・俳諧などの題で、漢字1字のもの。雪・月・花などの類。 2 雑俳の一。漢字1字を前句の題として17字の句を付けるもの。
いち‐じゅん【一巡/一順】
[名](スル) 1 一回りすること。ひとめぐりすること。「市内の名所を—する」「打者—の猛攻」 2 連歌や俳諧で、会席に連なった人々が発句(ほっく)以下順次に1句ずつ付けてひとわたり済むこと。
いっ‐く【一句】
1 連歌・俳諧で、一つの発句または付句。俳句一つ。「—ひねる」 2 漢詩で五言・七言のひときり。また、和歌で五文字・七文字のひときり。 3 話・文章などの一節。また、一言。
い‐どころ【居所】
1 いる場所。住まい。住所。いどこ。「—を知らせる」「虫の—が悪い」 2 《すわる場所の意から》尻(しり)。おいど。いしき。「たらひに水を汲みて、—をひたし」〈伽・福富長者〉 3 俳諧で、庭・井...
いなか‐しょうもん【田舎蕉門】
江戸時代の俳諧で、地方に勢力を張った美濃派や伊勢風の平俗な句風をあざけっていう語。