いちじ‐ごめん【一字御免】
家臣が主君から諱(いみな)の一字を賜って、自分の名に用いること。室町・戦国時代に盛行した。一字拝領。
おやく‐ごめん【御役御免】
1 ある役目をやめさせられること。また、仕事をしなくてもよくなること。「管理職を—になる」 2 古くなったり不用となったりした物を処分すること。
かい‐めん【改免】
江戸時代、その年の農作物の出来ぐあいによって租税の率を変えたこと。「諸国—の世の中すぐれて」〈浮・永代蔵・一〉
かい‐めん【皆免】
近世、ある期間内の債権・債務をすべて帳消しにすること。中世の徳政にあたる。「天下徳政になして—の時」〈浮・新可笑記〉
かり‐ほうめん【仮放免】
入国者収容所に収容されている人について、情状などを考慮して、一定の条件のもとに収容を停止し、身体の自由を回復させること。保証金を納付させて行う。
かり‐めん【仮免】
「仮免許(かりめんきょ)」の略。
きど‐ごめん【木戸御免】
相撲や芝居などの興行場に、木戸銭なしで自由に出入りできること。また、その者。また一般に、出入り自在なことにもいう。
きりすて‐ごめん【切(り)捨て御免】
江戸時代、武士に与えられていた特権の一。町人・百姓などが無礼な行為に及んだ場合、殺しても処罰されなかったこと。転じて、弱者に対し、特権を用いて横暴なふるまいをすること。
けん‐めん【蠲免】
奈良・平安時代、課役の一部あるいは全部を免除すること。官位・職務などによる常例のものと、災害・慶事などの際に行われる臨時のものとがあった。
げ‐めん【下免】
江戸時代、年貢の賦課率が低いこと。⇔高免(たかめん)。