ちょう‐だ【長蛇】
1 長いへび。大蛇(だいじゃ)。 2 長く並んでいるもののたとえ。 3 兵法で、陣立ての一。1列に長く並び、蛇の首が尾を、尾が首を、また、首尾が中をそれぞれ救うように、各隊が互いに呼応して進む陣形。
つじ‐だち【辻立ち】
1 道ばたに立って、物売りをしたり遊女の道中を見物したりすること。「—の薬売り、兵法、物真似、曲手鞠(きょくでまり)、さまざまの芸を添へにして」〈浮・禁短気・三〉 2 政治家などがする街頭演説のこと。
つわもの‐の‐みち【兵の道】
戦いのしかた。兵法(ひょうほう)。また、武道。「なほ—は、日の本(もと)の人にはあたるべくもあらず」〈宇治拾遺・一二〉
とう‐りゃく【韜略】
兵法の書である「六韜(りくとう)」と「三略(さんりゃく)」のこと。
兵法。戦略。「—をも一々書き付けたれば」〈鉄腸・南洋の大波瀾〉
とら‐の‐まき【虎の巻】
《中国、周時代の兵法書「六韜(りくとう)」の虎韜(ことう)の巻による語》 1 兵法の秘伝書。 2 芸道などの秘事・秘伝を記した書。 3 講義などの種本。また、教科書にある、問題の解答などが書いて...
なま‐びょうほう【生兵法】
1 中途半端に兵法を知っていること。未熟な兵法。 2 十分身についていない知識や技術。なまはんかな学問。
生兵法(なまびょうほう)は大怪我(おおけが)の基(もと)
少しばかりの知識や技術は、それに頼ったり自負したりして、かえって大失敗をすることのたとえ。生兵法は大疵(おおきず)のもと。
のり‐きり【乗(り)切り】
1 乗りきること。「一日中ずっと車に—だった」「—の策を立てる」 2 兵法の一。敗走する敵の中に馬を乗り入れ、敵を分散させて追い討つ戦術。 3 大河などを騎馬などで押し渡ること。
敗軍(はいぐん)の将(しょう)は兵(へい)を語(かた)らず
《「史記」淮陰侯伝から》戦争で負けた将軍は、兵法について語る資格がない。失敗した者は、その事について言う資格がない。
始(はじ)めは処女(しょじょ)の如(ごと)く後(のち)は脱兎(だっと)の如(ごと)し
《「孫子」九地から》初めはおとなしく弱々しく見せて敵を油断させ、のちには見違えるほどすばやく動いて敵に防御する暇を与えないという兵法のたとえ。