うさぎ‐へいほう【兎兵法】
本当の兵法を知らないで、へたな策略をめぐらし、かえって失敗すること。因幡(いなば)の白兎の故事に基づく。生兵法(なまびょうほう)。うさぎびょうほう。
うつりょうし【尉繚子】
中国、戦国時代の兵法書。尉繚の著とされるが、尉繚の事跡については未詳。仁義・正道による兵法を説く。
えん‐げつ【偃月】
1 半円形の月。半月。弓張り月。弦月。また、その形。 2 兵法で、陣立ての一。中央部を後退させて半月形に組んだ陣形。
おがさわら‐りゅう【小笠原流】
1 ㋐武家礼式の一派。室町時代、足利義満の臣小笠原長秀が制定。以後、武家の正式の礼法とされた。明治以後、学校教育にも取り入れられ、特に女子の礼式として広く用いられた。 ㋑俗に、堅苦しい礼儀作法の...
か‐ぎゅう【火牛】
兵法の一。牛の角に刀の刃を上に向けて結び、尾に葦(あし)を結びつけて点火し、その牛を敵軍に追いやる。古代中国の斉(せい)の田単(でんたん)が考えた兵法とされ、「火牛の計」といわれる。
かく‐よく【鶴翼】
1 鶴のつばさ。 2 兵法で、陣立ての一。鶴がつばさを張った形に兵を配置し、敵を包囲しようとする陣形。
影(かげ)を搏(う)・つ
《「管子」兵法から》物の影を打つ意で、手ごたえのないこと、また、できないことのたとえ。
がん‐こう【雁行】
[名](スル) 1 空を飛ぶ雁の列。また、その形。《季 秋》 2 斜めに並んで進むこと。「—する船団」 3 先になり後になりして進むこと。「首位を争って—する二チーム」 4 兵法で、陣立ての一。...
きいち‐ほうげん【鬼一法眼】
伝説上の人物。京都一条に住む陰陽師(おんようじ)で、文武の達人といわれ、所持していた兵法の秘書「六韜三略(りくとうさんりゃく)」を、源義経に盗まれた話で知られる。浄瑠璃に登場する。
き‐せい【奇正】
奇抜な方法と正当な方法。また、兵法で、奇襲と正面攻撃。「—剛柔あらゆる手段を尽して見たが」〈鴎外・灰燼〉