心(こころ)昏(く)・る
心を取り乱して、分別がなくなる。「絶え入り給ひぬとて、人参りたれば、さらに何事も思し分かれず、御心もくれて渡り給ふ」〈源・若菜下〉
こ‐だま【木霊/谺/木魂】
[名](スル)《近世初めまでは「こたま」》 1 樹木に宿る精霊。木の精。「—が攫(さら)うぜ、昼間だって容赦はねえよ」〈鏡花・高野聖〉 2 《1がこたえるものと考えたところから》声や音が山や谷な...
こっか‐こうむいん【国家公務員】
国家の公務に従事する者。国務大臣・裁判官・自衛官などの特別職と、国家公務員法の適用を受けるその他の一般職とに分かれる。
ことじ‐つのまた【琴柱角叉】
スギノリ科の紅藻。太平洋沿岸の潮間帯にみられる。規則的に二股状に分かれ、高さ約20センチ。食用。海葱(かいそう)。
こもんじょ‐がく【古文書学】
古文書を体系的に研究する学問。様式論のほか、材料・字体・文体・花押などを主に研究する形態論と、実際の授受関係において果たした機能を主な研究目的とする機能論に分かれる。
こ‐ようらくつつじ【小瓔珞躑躅】
ツツジ科の落葉低木。深山に自生。枝が輪状に分かれ、葉は長楕円形。5、6月ごろ、黄赤色の壺形の花をつける。名は、花が瓔珞に似ているのに由来。
こんごう‐しょ【金剛杵】
古代インドの武器。のちに密教で、外道悪魔を破砕し煩悩(ぼんのう)を打ち破る象徴として用いる法具。真鍮(しんちゅう)・鋼(はがね)などで作り、中央の握りが細い。両端のとがった独鈷(とっこ)杵、両端...
こんさい‐あもく【根鰓亜目】
十脚目を構成する2亜目の一つ。根鰓と呼ばれる枝分かれした樹状のエラを持つ。メスは抱卵せず受精卵を水中に放出する。クルマエビ上科とサクラエビ上科に分類される。→抱卵亜目
こんじゃくものがたりしゅう【今昔物語集】
平安後期の説話集。31巻。現存28巻。源隆国や覚猷(鳥羽僧正)を編者とする説があるが、未詳。12世紀初めの成立。天竺(てんじく)(インド)・震旦(しんたん)(中国)・本朝(日本)の3部に分かれ、...
こん‐にゃく【蒟蒻/菎蒻】
1 サトイモ科の多年草。地下茎は大きい扁球(へんきゅう)形で、高さ約1メートルの葉を1枚伸ばす。葉は二股状に分かれ、さらに不規則に裂けている。葉の出ない年の初夏、高さ約1メートルの花茎を伸ばし、...