ウンディーネ【(ドイツ)Undine】
水の精。若く美しい女性の姿をしており、人間の男性と結ばれると魂を得るという。オンディーヌ。 ドイツの作家フケーの小説。1811年刊行。美しい水の精と騎士が恋に落ち結ばれるが、騎士は他の女性に...
うんめい【運命】
幸田露伴の小説。大正8年(1919)発表。中国明(みん)朝の建文・永楽2帝の生涯を、漢文調の名文で描いた作品。 ベートーベン作曲の交響曲第5番の通称。1808年完成。第1楽章冒頭の主題を、作...
うんめいのたび【運命の旅】
《原題、(ドイツ)Schicksalsreise》デーブリーンの回想録。副題「報告と告白」。ナチス時代のドイツからフランス、さらに米国へと亡命し、戦後再び欧州に戻るまでの著者自身の経験を、全3部...
えあわせ【絵合/絵合せ】
(絵合)源氏物語第17巻の巻名。前斎院が入内(じゅだい)、二度の絵合わせが催される。 (絵合せ)庄野潤三の短編小説集。グリム童話を引用し、家族の愛情を描く。昭和46年(1971)刊行。同年、...
えいえんのこ【永遠の仔】
天童荒太の長編小説。児童虐待や介護問題など、現代の親子関係の闇を描いたミステリー。平成11年(1999)刊行。翌平成12年(2000)、第53回日本推理作家協会賞受賞。
えいがだけしかあたまになかった【映画だけしか頭になかった】
評論家、植草甚一の著作。昭和48年(1973)刊行。映画監督・俳優・映画作品の数々を紹介する評論集。
えいこくし【英国史】
《原題、(フランス)Histoire de l'Angleterre》モーロアによる英国通史。1937年刊行。
えいざん‐ばん【叡山版】
比叡山延暦寺、のちには門前の書店から刊行された仏書・漢書の総称。鎌倉時代の「法華三大部」が知られる。比叡山版。
えいしがいろん【英詩概論】
斎藤勇(さいとうたけし)の著作。昭和8年(1933)刊。のち、昭和33年(1958)に増訂新版刊行。比較文学的見地からイギリス詩の韻文美を解説した。
えいち【叡知】
《原題、(フランス)Sagesse》ベルレーヌの詩集。1881年刊行。ランボーに発砲した事件で逮捕された著者が、獄中でキリスト教への信仰を回復した際に書かれた詩が中心。