ふせや‐たく【伏せ屋焚く】
[枕]伏せ屋で火をたくと煤(すす)が出やすい意から、同音の「すす」にかかる。「千沼壮士(ちぬをとこ)菟原壮士(うなひをとこ)の—すすし競(きほ)ひ」〈万・一八〇九〉
ふた‐おもて【二面/両面】
1 表と裏の二つの面。うらおもて。「時雨ふる児手柏(このてがしは)の—とてもかくても濡るる袖かな」〈新千載・雑上〉 2 表裏のある心。ふたごころ。「それは—にて、心ねぢけたる人にたとへし忌み言な...
ふたつちょうちょうくるわにっき【双蝶々曲輪日記】
浄瑠璃。世話物。九段。竹田出雲・三好松洛・並木千柳(宗輔(そうすけ))らの合作。寛延2年(1749)大坂竹本座初演。吾妻と与五郎の情話を背景に、相撲取りの濡髪長五郎と放駒長吉の達引(たてひき)、...
ふだ【札/簡】
《「ふみいた(文板)」の音変化》 1 目的とする内容などを簡単に書いて、人に示したり渡したりする紙片や木片。「遊泳禁止の—を立てる」「質—」 2 神仏の守り札。「魔除けの—」→御札(おふだ) 3...
ふだらくさん‐じ【補陀洛山寺】
和歌山県東牟婁(ひがしむろ)郡那智勝浦(なちかつうら)町にある天台宗の寺。山号は白華山。本尊は十一面千手観音菩薩で、国の重要文化財に指定される。観音浄土(補陀落)を目指し、小船で浜から旅立つ宗教...
ふっつ【富津】
千葉県南西部、東京湾に面する市。富津岬の北は工業地域、南の海岸線には海水浴場が多い。人口4.8万(2010)。
ふっつ‐みさき【富津岬】
千葉県南西部、富津市にある岬。ツルのくちばしのように東京湾に突き出た約5キロメートルの砂州。約7キロメートルほどの海をはさんで向かい合う、神奈川県の観音崎とともに東京湾の入り口に位置する。
ふとどき‐しごく【不届き至極】
[形動][文][ナリ]この上なく不届きなさま。不届き千万。「—なやつ」
ふな‐だんす【船箪笥】
千石船などの船乗りが船室で用いた箪笥。遭難などを考慮して小形で頑丈に作ってある。
ふなばし【船橋】
千葉県北西部、東京湾に面する市。千葉街道の宿場町、船橋大神宮の門前町、漁港として発達。臨海部は京葉工業地帯の一部。人口60.9万(2010)。