しゅう‐ろう【醜陋】
[名・形動]みにくく卑しいこと。また、そのさま。「この—な情痴の世界をこえて」〈秋声・仮装人物〉
小人(しょうじん)窮(きゅう)すれば斯(ここ)に濫(らん)す
《「論語」衛霊公から》徳のない品性の卑しい人は、困窮すると自暴自棄になり悪事を行う。
小人(しょうじん)の過(あやま)つや必(かなら)ず文(かざ)る
《「論語」子張から》品性の卑しい人は、過失を犯しても改めようとせず、きっと言い訳をしてごまかそうとする。
しょう‐ぼく【小僕】
年の若い下男。また、身分の卑しい男。
せっ‐かつ【釈褐】
《身分の卑しい者の着る衣服である褐を脱ぎ捨てて君子の前に出る意から》野にあった人が初めて仕官すること。
そん‐ぴ【尊卑】
身分などが尊いことと卑しいこと。貴賤(きせん)。「—貴賤の別なく」
ぞく【俗】
[常用漢字] [音]ゾク(呉) 1 世間の習わし。「異俗・旧俗・習俗・土俗・風俗・民俗・良俗」 2 世間一般。「俗語・俗事・俗字・俗説・俗務/雅俗・脱俗・超俗・通俗・凡俗」 3 無風流で卑しい。...
ぞっ‐こつ【俗骨】
卑しい生まれつき。卑しい気質。また、その人。「平常罵倒して居る—共と一つ穴の動物になるのは」〈漱石・吾輩は猫である〉
なおなお・し【直直し】
[形シク] 1 普通である。平凡である。きわだたない。「正身(さうじみ)を、—・しくやつして」〈源・東屋〉 2 品がない。卑しい。「いとあさましう、—・しき御心なり」〈狭衣・四〉
なま‐もの【生者】
未熟な者。なまいきな者。また、身分の卑しい者。「今は昔、京にきはめて身貧しき—ありけり」〈今昔・三〇・五〉