くどき【口説き】
1 くどくこと。また、その言葉。「—じょうず」「—に掛かる」 2 日本音楽で、楽曲の構成単位の一。 ㋐平曲で、素声(しらごえ)に近い単純な旋律をもつ曲節。また、それによって演奏される部分。 ㋑謡...
くどき‐うた【口説き歌】
民謡などで、長編の叙事歌謡を同じ旋律の繰り返しにのせて歌うもの。盆踊りに歌う踊り口説き、木遣(きや)りに歌う木遣り口説きなどがある。口説き。口説き節。
くどき‐おと・す【口説き落(と)す】
[動サ五(四)]なかなか承知しない相手をくどいて承知させる。「—・されて選挙に出るはめになった」
くどき‐ごと【口説き言】
愚痴をくどくどと言うこと。泣き言。「聖(ひじり)に向かひて、さまざまに—をしける」〈著聞集・二〇〉
くどき‐ぶし【口説き節】
1 俗曲の一。市井の情話などを長編の歌物語にしたもの。瞽女(ごぜ)などが歌って江戸後期に流行した。鈴木主水(もんど)・八百屋お七など。口説き。 2 ⇒口説き歌
くどき‐もよう【口説き模様】
浄瑠璃・歌舞伎などで、女が恋人に心情を訴えたり、相手の態度を恨んでいろいろと言いかけたりする所作。また、その節回し。口説き。