ぞくあけがらす【続明烏】
江戸中期の俳諧撰集。2冊。高井几董(たかいきとう)編。安永5年(1776)刊。与謝蕪村(よさぶそん)とその門人たちの連句・発句を集成したもの。蕪村七部集の一。
ぞくさるみの【続猿蓑】
江戸中期の俳諧集。2冊。沾圃(せんぽ)が撰したものに芭蕉と支考が加筆したとされる。元禄11年(1698)刊。蕉門の連句・発句が集められ、「軽み」の作風が示される。俳諧七部集の一。後猿蓑。
たい【対】
1 対照をなすこと。また、反対の関係にあること。「男の—は女」 2 互いに相手関係にあること。「巨人—中日戦」 3 数を表す語の間に入れて、数量の比例・割合を表す語。「三—二の割でまぜる」 4 ...
たい【対〔對〕】
[音]タイ(呉)(漢) ツイ(唐) [訓]むかう こたえる [学習漢字]3年 〈タイ〉 1 向かい合う。二つが向き合う。「対岸・対決・対抗・対座・対策・対象・対比・対面・対立/絶対・相対・敵対...
たいくう【大空】
尾崎放哉の句文集。大正15年(1926)、放哉の没後、荻原井泉水(せいせんすい)が編纂(へんさん)して刊行。
たい‐ぐう【対偶】
1 二つで組みになっているもの。対(つい)。「この線は、鬢(びん)の下端の線などと目立った—をしている」〈寅彦・浮世絵の曲線〉 2 対句(ついく)。 3 論理学で、「pならばqである」に対して、...
たいげん‐どめ【体言止(め)】
和歌・俳諧などで、最後の句を体言で終わらせること。余韻・余情を生じさせる効果がある。「春過ぎて夏来にけらし白妙の衣干すてふ天(あま)の香具山(かぐやま)」〈新古今・夏〉の類。名詞止め。
たい‐せい【体制】
1 各部分が統一的に組織されて一つの全体を形づくっている状態。「経営の—を立て直す」 2 社会が一定の原理によって組織だてられている状態。政治支配の形式。社会の仕組み。「資本主義—」「幕藩—」 ...
たいへいきしょう【太平記鈔】
江戸初期の注釈書。40巻8冊。世雄房日性(円智)著か。慶長15年(1610)刊とされる。太平記の難語句・地名・人名に詳細な注解を施す。
たい‐やく【大約】
おおよそであること。あらまし。大体。「支出の—を算出する」「此冬も—一万句に達し候事」〈子規・墨汁一滴〉