ねん‐まえ【年前】
年季が終わる前。「名残り惜しきは今すこしの—」〈浮・一代男・六〉
はつ‐とり【初鶏】
1 元旦の暁に鳴く鶏(にわとり)。《季 新年》「—や夜の名残り吠(ほ)ゆ愚か犬/草田男」 2 夜明けの最初に鳴く鶏。一番鶏(いちばんどり)。
はなち‐どり【放ち鳥】
1 翼を切って池に放して飼う鳥。「島の宮勾(まがり)の池の—人目に恋ひて池に潜(かづ)かず」〈万・一七〇〉 2 飼っている鳥を逃がすこと。特に、放生会(ほうじょうえ)のとき、死者の追善のため鳥を...
はな‐の‐じょうざ【花の定座】
連歌・連句で、一巻(ひとまき)のうち、花の句を詠みこむ箇所。歌仙では、初裏(しょうら)の11句目と名残(なごり)の裏の5句目の2か所。百韻では、初裏・二の裏・三の裏のそれぞれ13句目と名残の裏の...
ひな‐ながし【雛流し】
3月3日の節句の夕方、雛人形を川や海へ流すこと。古く、祓(はら)えに使った形代(かたしろ)を流した風習の名残り。《季 春》
ひゃく‐いん【百韻】
連歌・俳諧で、100句を連ねて一巻きとする形式。懐紙4枚を用い、初折(しょおり)は表8句・裏14句、二の折・三の折は表裏とも各14句、名残の折は表14句・裏8句を記す。
フレドリクスター【Fredrikstad】
ノルウェー南東部の都市。首都オスロの南約80キロメートル、オスロフィヨルドの湾口に注ぐグローマ川河口に位置する。旧市街に17世紀建造の城塞都市の名残が見られる。かつては木材の集散地で、製材業、製...
みのひ‐の‐はらえ【巳の日の祓】
陰暦3月上の巳の日に、人形(ひとがた)に身のけがれなどを移して川や海に流し捨てた行事。上巳(じょうし)の祓。その名残が流し雛(びな)にみられる。みのひのはらい。《季 春》→上巳
みみ‐せせ【完骨】
耳の後ろにある小高い部分。また、その部分の骨。「いまだ—には昔の垢の名残も見え」〈浮・男色大鑑・三〉
やるかた‐な・い【遣る方無い】
[形][文]やるかたな・し[ク] 1 心のわだかまりを晴らす方法がない。「憤懣(ふんまん)—・い」「—・い思い」 2 きわめて程度がはなはだしい。なみひととおりでない。「女—・く名残を惜しむあは...