さて‐お・く【扨措く/扨置く】
[動カ五(四)] 1 ひとまずその事柄を当面の問題から外す。それはそれとしておく。「費用は—・くとしても、人手が問題だ」 2 そのままの状態で放置する。すておく。「さばかり哀れなる人を—・きて」...
さる‐は【然るは】
[接](前に述べた内容を受けて、さらに説明を加えるときに用いる) 1 それは。それというのも、実は。「いとあはれにかなしう侍るなり。—、おのれが女(むすめ)とも申さじ、いみじううつくしげに侍るな...
し‐むりょうしん【四無量心】
仏語。仏が一切の衆生(しゅじょう)に対してもつ、無限で平等な4種の哀れみの心。慈無量心・悲無量心・喜無量心・捨無量心。
しょぼく‐な・い
[形][文]しょぼくな・し[ク]《「ない」は意味を強める接尾語》雨や露にぬれて哀れな感じである。転じて、みじめな感じがするさま。「伸子は、一瞬間前の—・い自分を忘れた」〈宮本・伸子〉
しら‐うお【白魚】
サケ目シラウオ科の海水魚。内湾にすみ2〜4月に川を上って産卵する。全長約10センチ。体は細長く、頭部が扁平で胴から尾にかけて側扁し、腹面に2列の黒点が並ぶ。半透明で、死後は白色不透明になる。冬に...
じ‐ぜん【慈善】
情けや哀れみをかけること。特に、恵まれない人々や被害にあった人々に経済的な援助をすること。「—を施す」「—家」
すら‐だに
[連語]《副助詞「すら」+副助詞「だに」》…だって。…でさえ。「物言はぬ四方(よも)のけだもの—も哀れなるかな親の子を思ふ」〈金槐集〉
せき‐れき【淅瀝】
[ト・タル][文][形動タリ]哀れで寂しいさま。また、風雨や葉の落ちる音のもの寂しいさま。「—と降り頻った霖雨が霽(は)れ」〈嘉村・秋立つまで〉
そく‐しん【惻心】
いたみ哀れむ心。惻隠の心。
そそ
[副] 1 かすかに吹く風の音を表す語。そよ。「荻の葉に風の—吹く夏しもぞ秋ならなくに哀れなりける」〈続詞花・夏〉 2 静かに動くさま。そっと。「—と物を言うて給はれ」〈咄・露がはなし・三〉