ぐれん‐じごく【紅蓮地獄】
仏語。八寒地獄の第七(鉢特摩(はどま))。ここに落ちた者は、寒さのために皮膚が破れて血が流れ、紅色の蓮の花のようになるという。
ぐれん‐の‐いどほり【紅蓮の井戸掘り】
紅蓮地獄で井戸を掘ること。寒苦のはげしいことのたとえ。
け‐ざいろく【毛才六】
人をののしっていう語。青二才。「や、ちょこざいな—」〈浄・油地獄〉
け‐しょう【化生】
[名](スル) 1 仏語。四生(ししょう)の一。母胎や卵などからでなくて、忽然(こつぜん)として生まれるもの。天界や地獄、中有の衆生の類。 2 仏・菩薩(ぼさつ)が人々を救うために、人間の姿を借...
け‐ちが・える【蹴違える】
[動ア下一][文]けちが・ふ[ハ下二] 1 けりまちがえる。「—・えてパスが渡らない」 2 けって筋を違える。「頤(おとがひ)—・へられ、どうと転(まろ)んでころころ」〈浄・油地獄〉
けん‐じゅ【剣樹】
1 枝・葉・花・実などがすべて剣でできているという地獄の樹木。 2 「剣樹地獄」の略。
けん‐どん【慳貪/倹飩】
[名・形動] 1 物惜しみすること。けちで欲深いこと。また、そのさま。「吝嗇で、—で、恥知らずで」〈芥川・地獄変〉 2 思いやりのないこと。じゃけんなこと。また、そのさま。「—な口を聞く」「—...
けんりん‐しょ【剣林処】
正法念経に説く、叫喚(きょうかん)地獄にある十六小地獄の一。木の葉が剣になっている林の中で、全身を切りさいなまれる。剣樹地獄。
こう‐ばり【勾張り/甲張り】
1 家などが傾いたり倒れたりするのを防ぐためにあてがう材木。つっかい棒。 2 掘った穴の土留めの板が倒れないようにあてがう材木。 3 かばいだて。あと押し。「あんまり母があいだてない、—が強うて...
こ‐えき【古駅/故駅】
昔の街道筋にあった宿場。ふるくからの宿駅。「—蕭々たる面影を残す小田原の街を過ぎて」〈荷風・地獄の花〉