しずれ【垂れ】
「垂(しず)り」に同じ。《季 冬》
し‐だれ【垂れ/枝垂れ】
枝や葉が、たれ下がること。しだり。
しだれ‐いと【垂れ糸】
たれ下がっている糸。「素鑓(すやり)の鉤(かぎ)に—、さっとしだれて」〈浄・薩摩歌〉
しだれ‐ざくら【枝垂れ桜】
バラ科の落葉高木。ウバヒガンの変種で枝先が垂れ下がるもの。3月上旬に淡紅白色の花を開く。紅色の花をつけるベニシダレなど品種も多い。糸桜。しだりざくら。《季 春》「まさをなる空より—かな/風生」
し‐だ・れる【垂れる/枝垂れる】
[動ラ下一][文]しだ・る[ラ下二]《「しだる」(四段)の下二段化》細い枝などが、長くたれ下がる。「暗い空に赤い光が柳のように—・れた」〈万太郎・露芝〉
たれ【垂れ】
1 たれること。また、たれているもの。「更紗の—を下げた、どす暗い料理場で」〈三重吉・小鳥の巣〉 2 垂れ駕籠(かご)のむしろ戸。 3 帯やひもの端の結び下がり。 4 剣道の防具で、胴の下に垂ら...
たれ‐あま【垂れ尼】
髪を短く切って垂らしている尼。また、その髪形。そぎあま。さげあま。「頭髻(たぶさ)を剪(き)りて、形貌(かたち)は—」〈読・八犬伝・四〉
たれ‐えい【垂れ纓】
⇒垂纓(すいえい)
たれ‐かご【垂れ駕籠】
左右に藺(い)むしろを垂れ下げた小形のかご。
たれ‐がみ【垂れ髪】
結い上げずに肩のあたりに垂れ下げた髪形。おかっぱ。振り分け髪。