ちゃく・する【着する/著する】
[動サ変][文]ちゃく・す[サ変] 1 ㋐目的地に行き着く。到着する。「浦賀に—・するや否や」〈福沢・福翁自伝〉 ㋑付着する。ぴったりと付く。「衣服に泥が—・する」 ㋒《古くは「ぢゃくする」》あ...
てん‐たん【恬淡/恬澹/恬惔】
[名・形動]欲が無く、物事に執着しないこと。また、そのさま。「名利に—な人」「無欲—」 [ト・タル][文][形動タリ]に同じ。「—とした味を持つ」
てん‐めん【纏綿】
[名](スル) 1 からみつくこと。「蔦(つた)が木に—する」「選手の移籍に—する問題」 2 複雑に入り組んでいること。「其娘さんはある—した事情のために」〈漱石・行人〉 [ト・タル][文]...
とん‐あい【貪愛】
[名](スル)《「どんあい」とも》 1 むやみにほしがること。「金銭を—する人の目よりこれを観れば」〈中村訳・西国立志編〉 2 仏語。対象に執着すること。貪。貪欲。「—瞋憎(しんぞう)」
とん‐じゃく【貪着】
[名](スル)仏語。むさぼり執着すること。物事にとらわれること。
とん‐じゃく【頓着】
[名](スル)《「貪着」と同語源。「とんちゃく」とも》深く気にかけてこだわること。執着すること。「相手の気持ちに—しない」
とん‐よく【貪欲】
仏語。三毒・十悪の一。欲望にまかせて執着しむさぼること。貪。
なず・む【泥む/滞む】
[動マ五(四)] 1 そのことに心がとらわれる。こだわる。執着する。「旧例に—・む」「強ちに外形に—・みて総ての物類を描擬するにあらず」〈逍遥・小説神髄〉 2 物事がはかばかしく進まないでいる。...
人(ひと)を玩(もてあそ)べば徳(とく)を喪(うしな)い物(もの)を玩(もてあそ)べば志(こころざし)を喪(うしな)う
《「書経」旅獒から》人を侮ってもてあそべば、結局は自分の徳を失うことになり、物をもてあそび、物に執着しすぎると、人間にとっていちばん大切なはずの志まで見失ってしまうことになる。
貧(ひん)は菩提(ぼだい)の種(たね)富(とみ)は輪廻(りんね)の絆(きずな)
貧乏すれば心に執着がないから悟りの境地に入りやすいが、富貴になれば物欲にとらわれ、それが仏道に入る妨げとなって成仏できないということ。