すみ‐がね【墨金/墨曲尺】
《古くは「すみかね」とも》 1 曲尺(かねじゃく)。まがりがね。さしがね。 2 建築で、曲尺を使って必要な線を木材に引く技術。規矩(きく)術。
すみ‐ぐま【墨隈】
東洋画などで、墨の濃淡やぼかしによって隈を取り、立体感や雲霞(うんか)を表す手法。
すみ‐ぐろ【墨黒】
墨色が黒々としていること。墨つきが濃いこと。「をといふ文字をただ一つ、—に書きて」〈著聞集・八〉
すみ‐ごろも【墨衣】
「墨染め衣」に同じ。
すみ‐さし【墨差(し)/墨刺(し)】
大工や石工などが、線を引いたり文字を書いたりするのに用いる箆(へら)状の竹筆。墨壺(すみつぼ)に添えて用いる。
すみ‐じ【墨字】
点字に対して、普通に書かれた文字や印刷された文字。
すみ‐すり【墨磨り】
1 墨をすること。また、その人。 2 硯(すずり)の古称。〈和名抄〉
すみ‐ずり【墨摺り】
1 木版画を墨1色だけで摺ること。また、その版画。墨摺り絵。 2 更紗(サラサ)模様の線描を彫刻板で摺り、筆で彩色するもの。
すみ‐ぞめ【墨染(め)】
1 墨で染めること。また、そのような黒い色または、ねずみ色。 2 「墨染め衣」の略。 3 僧。「その身を—になして」〈浮・諸国ばなし・二〉
すみぞめ‐ごろも【墨染(め)衣】
黒色の僧衣やねずみ色の喪服。