ゆう‐だ・つ【夕立つ】
[動タ四] 1 夕方、風・雲・波などが起こり立つ。「かきくもり—・つ波の荒ければうきたる舟ぞしづ心なき」〈新古今・羇旅〉 2 夕立が降る。「朝露に濡れにし袖を乾(ほ)すほどにやがて—・つわが袂か...
ゆう‐つづ【夕星/長庚】
《古くは「ゆうづつ」とも》夕方、西の空に見える金星。宵の明星(みょうじょう)。「—も通ふ天道(あまぢ)をいつまでか仰ぎて待たむ月人をとこ」〈万・二〇一〇〉
ゆう‐つゆ【夕露】
夕方におく露。《季 秋》
ゆう‐づき【夕月】
夕方の月。《季 秋》 [補説]書名別項。→夕月
ゆう‐づきよ【夕月夜】
夕方に出る月。また、その月の出ている夜。ゆうづくよ。《季 秋》「—島山葛(くず)をうち纏(まと)ひ/たかし」
ゆう‐づ・く【夕付く】
[動カ五(四)]夕方になる。「外の日の光は、何時の間にか、黄いろく—・いた」〈芥川・運〉 [動カ下二]に同じ。「—・けて、いとめづらしき文あり」〈かげろふ・中〉
ゆうづく‐ひ【夕付く日】
夕方、西に傾く太陽。夕方の日の光。夕日。⇔朝付く日。「—さすや川辺に作る屋の形(かた)を宜(よろ)しみうべ寄そりけり」〈万・三八二〇〉
ゆう‐なぎ【夕凪】
海岸地方で、夕方の海風から陸風に交替する時に、無風状態になること。《季 夏》「—や浜蜻蛉につつまれて/亜浪」⇔朝凪。
夕虹(ゆうにじ)百日(ひゃくにち)の旱(ひでり)
夕方虹が出るのは、晴天が続くしるしであるということ。
ゆう‐ねんぶつ【夕念仏】
夕方の勤行に念仏を唱えること。「朝題目に—」