後腹(あとばら)が病(や)・める
事がすんだあとに、出費がかさんだり、障害が生じたりして苦しむ。「それは利害に打算して、跡腹の病めないものは無い」〈鴎外・妄想〉
あん‐き【暗鬼】
《暗がりの中に見える鬼の意から》妄想からひき起こされる恐れや疑い。「疑心—」
いちねん‐ごひゃくしょう【一念五百生】
仏語。ただ一度妄想を心に抱いただけで、五百回も生死を重ねる輪廻(りんね)の報いを受けること。
エロトマニア【erotomania】
1 色情狂。異常性欲。 2 医学で、色情症、または恋愛妄想などの妄想症のこと。
オブセッション【obsession】
1 魔物や恐怖観念などに取り憑(つ)かれていること。 2 妄想。固定観念。強迫観念。
面影(おもかげ)に立(た)・つ
目の前に姿が浮かぶ。「故郷の家の様子が—・って来るに過ぎない」〈鴎外・妄想〉
かくせい‐ざい【覚醒剤】
強い中枢神経興奮作用をもち、疲労感や眠けがなくなり、思考力や活動力が増す一群の薬物。塩酸メタンフェタミン(ヒロポン)など。習慣性があり、慢性中毒になると幻覚や妄想が現れる。覚醒剤取締法により製造...
か‐じつ【果実】
1 種子植物の花の子房が発達・変化したもの。中に種子を含む。狭義には、成熟した子房が主部になる真果(しんか)をさし、花托など子房以外の部分が主部になるものを仮果として区別することもある。果皮の性...
かっぱ【河童】
芥川竜之介の小説。昭和2年(1927)発表。河童の国を見たと信じる精神病患者の妄想を借りて、社会や作者自身を辛辣に戯画化した作品。
かんけい‐もうそう【関係妄想】
自分に無関係な周囲の人々の会話や動作などを、自分に関係づける妄想。