定(じょう)に入(い)・る
精神を統一して、何事にも気持を動かされない境地にはいる。「—・って、宿命通を得て過現を見給ふに」〈太平記・二〉
じょう‐にち【定日】
「じょうじつ(定日)」に同じ。「これより、いよいよ正月二十日を太夫出世の—とす」〈色道大鏡・三〉
じょう‐ねだん【定値段】
定められている売り値。定価(ていか)。「いや是は—でござりますさかい」〈滑・続膝栗毛・初〉
じょう‐の‐ゆみ【定の弓】
仏語。定(禅定)と慧(え)(智慧(ちえ))とを一対のものとして、慧の矢に対し、定を弓にたとえたもの。
じょう‐ばん【定番】
1 常に番をすること。また、その人。 2 江戸幕府の職名。二条城・大坂城・駿府(すんぷ)城に一定期間駐在して城を警護する役。→加番
じょう‐ばん【定盤】
1 表面を水平で平滑になるように作った鋳鉄製の平面盤。機械工作で、工作物をその上にのせて芯(しん)出し・けがき・組み立てなどを正確に行うのに用いる。 2 塗師(ぬし)・蒔絵師(まきえし)などが漆...
じょう‐びきゃく【定飛脚】
一定の地点間を、日を定めて往復した飛脚。
じょう‐びけし【定火消し】
江戸幕府の職名。若年寄の支配に属し、江戸市中の消防にあたった。万治元年(1658)4組を設置、のち、10組となった。十人火消し。寄合火消し。火消し役。
じょう‐ふ【定府】
江戸時代、幕府の役職にある大名やその家臣が、参勤交代をせずに江戸に常住すること。
じょう‐ほう【定法】
こういう場合にはこうするものと、決まっているやり方。また、公に決まっている規則。「事を—どおりに進める」