うべ【宜/諾】
[副]《平安時代以降は「むべ」と表記されることが多い》肯定する気持ちを表す。なるほど。いかにも。むべ。「山河のさやけき見れば—知らすらし」〈万・一〇三七〉
き‐ぎ【機宜】
時機にふさわしいこと。また、それをするのによい機会。「—を得た適切な措置」
ぎ【宜】
[常用漢字] [音]ギ(呉)(漢) [訓]むべ うべ よろしい 程よくかなっている。「機宜・時宜・辞宜・適宜・便宜」 [名のり]すみ・たか・なり・のぶ・のり・のる・まさ・やす・よし [難読]宜乎...
けん‐ぎ【権宜】
その場に応じての処置。臨機のはからい。「併(しか)し一時の—として西洋人に相談して見ちゃあ奈何(どう)だ」〈魯庵・社会百面相〉
じ‐ぎ【事宜】
物事の状態・事情。また、事が適当であること。
じ‐ぎ【時宜】
1 時がちょうどよいこと。適当な時期・状況。「—を得た発言」「—にかなった企画」 2 時にかなったあいさつ。時儀。「べったり座って—を述べる」〈紅葉・二人女房〉
じ‐ぎ【辞宜/辞儀】
[名](スル) 1 頭を下げてあいさつをすること。おじぎ。「驚いた様に鳥渡(ちょいと)—して」〈小杉天外・初すがた〉 2 遠慮すること。辞退すること。「学文(がくもん)せぬの、手習ひせなんだのと...
じゅうべん‐じゅうぎ【十便十宜】
画題の一。中国、清の文人李笠翁(李漁)が、山居にはそれぞれ10の便と宜とがあるとうたった詩を主題としたもの。池大雅(いけのたいが)・与謝蕪村合作の画帖が有名。
じょう‐ぎ【情誼/情義/情宜】
人とつきあう上での人情や誠意。「—に厚い人」
じん‐ぎ【辞宜/辞義】
《「じぎ(辞宜)」の音変化》あいさつ。えしゃく。「申し上ぐるところの—、余儀なし」〈曽我・二〉