なげこみ‐でら【投(げ)込み寺】
遊女や行き倒れなど、引き取り手のない死者を大きな穴に投げ入れて葬った寺。吉原の西念寺、新宿の成覚寺など。
無(な)げの遊(すさ)び
一時の気晴らし。無げのすさみ。「—にものをも言ひふれ」〈源・宿木〉
なさけ‐やど【情け宿】
男女の密会に利用される宿。あいびき宿。「雪の夜の—」〈浮・五人女・四〉
なし【成し/為し】
《動詞「な(成)す」の連用形から》そのようにすること。しむけること。しわざ。「心の—にやあらむ」〈源・宿木〉
なす【那須】
栃木県北東部、那須郡の地名。中心の芦野はもと奥州街道の宿場町。牧牛が盛ん。北西部に那須温泉郷がある。 栃木県北部、那珂(なか)川上流地域の称。古代は那須国があった。
ナスル‐もん【ナスル門】
《Bab al-Nasr》エジプトの首都カイロの旧市街、イスラム地区にある城門。「勝利の門」を意味する。ハーキムモスクの南東に隣接する。かつての隊商宿が残っている。11世紀末、ファーティマ朝第8...
な‐だいめん【名対面】
1 宮中で、供奉(ぐぶ)・宿直(とのい)の官人が、一定の時刻に行われる点呼で名のること。おおむね亥(い)の刻(午後10時)に行われた。名謁(みょうえつ)。宿直申し。問籍(もんじゃく)。 2 戦場...
な‐だて【名立て】
評判が立つようにすること。また、その評判。「移ろはぬ松の—にあやなくも宿れる藤の咲きて散るかな」〈貫之集〉
なつ‐むし【夏虫】
1 夏の虫。夏の夜、灯火に寄ってくる虫。火取り虫。《季 夏》「—や夜学の人の顔をうつ/召波」 2 ホタルの異名。「—の影見し沢のわすれ水思ひ出でても身はこがれつつ」〈続千載・恋四〉 3 セミの異...
なとり【名取】
宮城県中南部の市。中心の増田はもと奥州街道の宿場町。植松には雷神山古墳がある。仙台市の南にあり、住宅地化が進む。人口7.3万(2010)。