けわし・い【険しい/嶮しい】
[形][文]けは・し[シク] 1 傾斜が急で、登るのに困難であるさま。「—・い山道」 2 困難や危険な事態が予想されるさま。「再建への道は—・い」 3 怒りや緊張のため、言葉や表情などがとげとげ...
けん【嶮】
[音]ケン(呉)(漢) [訓]けわしい 山が切り立ってけわしい。けわしい所。「嶮岨(けんそ)・嶮難・嶮路/峻嶮(しゅんけん)」 [補説]「険」と通用する。
けん【険/嶮】
[名・形動] 1 山などのけわしいこと。また、その場所。難所。「箱根の山は天下の—」〈鳥居忱・箱根八里〉 2 困難が多いこと。「—を冒し危きを凌ぎ」〈中村訳・西国立志編〉 3 (「権」「慳」とも...
けん‐あい【険隘/嶮隘】
[名・形動ナリ]けわしく狭いこと。また、そのような場所や、そのさま。「—なる渓谷の間に進入するは」〈竜渓・経国美談〉
けん‐い【険夷/嶮夷】
けわしいことと、平らなこと。険阻と平坦。険易。
けん‐かん【険艱/嶮艱】
山などがけわしくて、登るのに困難なこと。
けん‐ざん【険山/嶮山】
けわしい山。
けん‐しゅん【険峻/嶮峻】
[名・形動]高くけわしいこと。また、そのさま。峻険。険阻。「山は—にして見上ぐるまでに高く」〈独歩・馬上の友〉
けん‐しょ【険所/嶮所】
険しい場所。危険な所。
けん‐そ【険阻/嶮岨】
[名・形動] 1 地勢のけわしいさま。また、その所。険峻(けんしゅん)。「—な山地」 2 顔つきなどのけわしいこと。また、そのさま。「彼の細君は—な顔を彼にむけて」〈宇野浩二・苦の世界〉