こう【広〔廣〕】
[音]コウ(クヮウ)(呉)(漢) [訓]ひろい ひろまる ひろめる ひろがる ひろげる [学習漢字]2年 〈コウ〉 1 面積・範囲が大きい。ひろい。「広域・広角・広軌・広大・広範」 2 ひろげ...
こういん【広韻】
中国の韻書。「大宋重修広韻」のこと。北宋の陳彭年(ちんほうねん)、丘雍(きゅうよう)などの奉勅撰。1008年完成。「切韻」「唐韻」の音系と反切を継承し、平声(上、下)、上声、去声、入声の全5巻か...
こうが【広雅】
中国の字書。10巻。魏の張揖(ちょうゆう)編。「爾雅」にならって19項目に分類し、漢代の学者の注釈などを増補したもの。のち、隋の曹憲が音釈を加えて、「博雅」と改題した。
こうぐみょうしゅう【広弘明集】
中国の仏教書。30巻。唐の道宣編。664年成立。「弘明集」にならって、それにもれた六朝時代から唐初までの仏教関係の資料を集めたもの。仏教と道教との交渉を知るための資料として重要。
こうげん‐じ【広厳寺】
奈良県明日香村にある浄土真宗本願寺派の寺。→向原寺(むくはらでら)
こうごん‐じ【広厳寺】
神戸市中央区にある臨済宗南禅寺派の寺。山号は医王山。後醍醐天皇の勅願によって創建と伝え、開山は明極楚俊(みんきそしゅん)。延元元年(1336)楠木正成一族と郎党の自刃した所という。楠寺。
こうさい‐じ【広済寺】
兵庫県尼崎市にある日蓮宗の寺。天徳3年(959)多田満仲の創建と伝える。正徳4年(1714)日昌が復興。近松門左衛門の墓がある。
こうしょう‐ふう【広精風】
能の芸格の分類の一。世阿弥が九段階に分けたうちの第五位(中三位の第二)。広く精(こま)やかな芸の花を咲かせる種のめばえる、能芸の基本をなす芸境。→九位(きゅうい)
こうにほんぶんてん【広日本文典】
文法書。1冊。大槻文彦著。明治30年(1897)刊。文字編・単語編・文章編からなり、近代の国語文法の基礎となった。「言海」の巻頭の「語法指南」を改訂増補して単行本にしたもの。ほかに別記がある。
こうぶんこ【広文庫】
百科事典。20冊。物集高見(もずめたかみ)編。大正5〜7年(1916〜1918)刊行。和漢書・仏典などから抜き出した5万余項を、五十音順に配列したもの。「古事類苑」を補足する内容をもつ。