とく‐しつ【得失】
1 得ることと失うこと。損得。「—相半ばする」「利害—」 2 成功と失敗。「毎度ただ—なく、この一矢に定むべし」〈徒然・九二〉
とく‐しん【得心】
[名](スル)よくわかって承知すること。納得すること。「—するまで説明を受ける」
得心(とくしん)が行(い)・く
十分に承知する。よくわかって気持ちがおさまる。「話を聞いて—・く」
とくしん‐ずく【得心尽く】
双方とも承知の上ですること。納得ずく。「—で離縁する」
とく・する【得する/徳する】
[動サ変][文]とく・す[サ変]利益を得る。もうける。「一万円—・した」
とく‐せん【得選】
1 《采女(うねめ)の中から選ばれた者の意》御厨子所(みずしどころ)の女官で、食膳および雑事に従事した女房。とくせに。 2 律令制で、考課の対象となる官職。
とくせん‐こ【得選子】
得選1を親しんで呼ぶ語。とくせにこ。「—が閨(ねや)なる」〈神楽・得選子〉
とく‐そう【得喪】
得ることと失うこと。得失。「利害—の念に擾されずして」〈雪嶺・真善美日本人〉
とく‐そう【得宗/徳宗】
鎌倉幕府の執権北条氏嫡流の当主のこと。北条義時の法名を徳宗といったのにちなむ。鎌倉末期には多くの得宗領と御内人(みうちびと)とよばれる家臣団とを持ち、専制政治を行った。
とくそう‐りょう【得宗領】
北条氏得宗が世襲した所領。相模・武蔵を中心に全国にあった。