おざ‐つき【御座付き】
芸者が宴席に呼ばれて、最初に三味線を弾いて祝儀の歌をうたうこと。また、その歌。「—一つ弾けぬ芸妓(げいこ)」〈鏡花・歌行灯〉
おざ‐なり【御座なり】
[名・形動]いいかげんに物事をすませること。その場だけの間に合わせ。また、そのさま。「—を言う」「—な処置をする」
お‐すわり【御座り】
[名](スル) 1 座ることをいう幼児語。「—してお絵かきしなさい」 2 犬に座るように命令するときにいう語。「—、お手」
お‐まし【御座】
《「まし」は尊敬の動詞「ます」の連用形から》 1 「御座所(おましどころ)」に同じ。「御車入れさせて、西の対に—などよそふ程」〈源・夕顔〉 2 敷物などを、その使用者を敬っていう語。「塗り籠めに...
おまし‐どころ【御座所】
貴人の居室。ござしょ。おまし。「—の塵(ちり)払ひそそくりて」〈落窪・一〉
おわさ・う【御座さふ】
[動ハ四]《「おわしあう」の音変化》 1 複数者の「ある」「居る」「行く」「来る」の尊敬語。(人々が)いらっしゃる。「この—・ふ人々に…聞かせたてまつらむ」〈大鏡・序〉 2 (補助動詞)(人々が...
おわそ・う【御座さふ】
[動ハ四]⇒おわさう
おわしまさ・う【御座しまさふ】
[動ハ四]《「おわしましあう」の音変化》 1 複数者の「ある」「居る」「行く」「来る」の尊敬語。(人々が)いらっしゃる。「こなたかなたの君たち、数を尽くして—・ふ」〈宇津保・嵯峨院〉 2 (補助...
おわしま・す【御座します】
[動サ四]《「おおまします」の音変化。「おわす」よりさらに敬意が高い》 1 「ある」「居る」の尊敬語。いらっしゃる。「東の五条に大后(おほきさい)の宮—・しける西の対に」〈伊勢・四〉 2 ものの...
おわ・す【御座す】
[動サ変] 1 「ある」「居る」の尊敬語。存在する人を敬う。いらっしゃる。おいでになる。「昔、太政大臣(おほきおほいまうちぎみ)と聞こゆる—・しけり」〈伊勢・九八〉 2 ものの所有者を敬って、そ...