なんぎょう‐どう【難行道】
自力による修行をもって悟りの境地に達する方法。聖道門(しょうどうもん)。⇔易行道(いぎょうどう)。
に‐しょう【二障】
仏語。悟りを妨げる二つの障害。心をかき乱す煩悩(ぼんのう)障と、正しい智慧が生じるのを妨げる所知障。
にゅう‐どう【入道】
[名](スル) 1 仏語。 ㋐煩悩を断って悟りの境に入ること。 ㋑出家・剃髪(ていはつ)して仏道に入り修行すること。また、その人。「寂照は—してから、ただもう道心を持し」〈露伴・連環記〉 2 皇...
にょらい‐ぞう【如来蔵】
凡夫の心のうちに存在している、如来(仏)になりうる可能性。煩悩に覆い隠されている、本来清浄な悟りの本性。
にれんぜん‐が【尼連禅河】
インドのビハール州を流れるガンジス川の支流バルガ川の古称。河畔の菩提樹の下で釈迦(しゃか)が悟りを開いたと伝える。
ねはん【涅槃】
《(梵)nirvāṇaの音写。吹き消すことの意》仏語。 1 煩悩(ぼんのう)の火を消して、智慧(ちえ)の完成した悟りの境地。一切の悩みや束縛から脱した、円満・安楽の境地。仏教で理想とする、仏の悟...
ねはん‐もん【涅槃門】
仏語。 1 煩悩を去って悟りの境界へ入る門戸。 2 四門の一。北方の門をいう。
のり‐の‐かど【法の門】
《真実の悟りに至る門の意》仏の教え。法門(ほうもん)。「—に心を入れて思ふかなただうき世をば出づべかりけり」〈続後拾遺・釈教〉
はらみつ【波羅蜜】
1 《(梵)pāramitāの音写。到彼岸・度と訳す》仏語。迷いの世界である此岸(しがん)から、悟りの彼岸(ひがん)に到達すること。また、そのための修行。六波羅蜜・十波羅蜜がある。波羅蜜多(はら...
槃特(はんどく)が愚痴(ぐち)も文殊(もんじゅ)が知恵(ちえ)
愚者も修行に励めば、知者と同じように悟りを得るということ。槃特も文殊も釈迦(しゃか)の弟子で、前者は愚者の代表、後者は知者の代表とされる。