ぼんのう‐ま【煩悩魔】
仏語。四魔の一。煩悩は心身を惑わし悟りの妨げとなるので、魔にたとえていう。
ま【魔】
《「魔羅(まら)」の略》 1 仏教で、魔王。欲界第六天を支配する王。転じて、その仕業としての、悟りの妨げとなる煩悩(ぼんのう)・疑惑・懈怠(けだい)などのさわり。 2 人の心を迷わし、悪に引き入...
ま【魔】
[常用漢字] [音]マ(呉) 1 人をまどわし、災いをもたらすもの。化け物。「魔手/色魔・睡魔・白魔・病魔・夢魔・妖魔(ようま)」 2 人を物事に熱中させるもの。「詩魔」 3 不思議な術。「魔法...
まく‐もうぞう【莫妄想】
禅家の語。妄想することなかれ。悟りを得るためには思惟分別する心を放棄せよということ。
まっ‐ぽう【末法】
仏語。仏法の行われる時期を三つに分けた三時のうち、最後の退廃期。釈迦(しゃか)の入滅後、正法(しょうぼう)・像法(ぞうぼう)を経たあとの1万年間。教えが説かれるだけで修行する者もなく、悟りを開く...
まよい【迷い/紕い】
1 迷うこと。心が乱れて判断がつかない状態。まどい。「行動に—を生じる」「一時の気の—」 2 心が煩悩(ぼんのう)に乱され、悟りきれないこと。また、成仏の妨げとなる死者の執念。 3 紛れること。...
まら【魔羅/摩羅】
《(梵)māraの音写。障害・破壊・殺者の意》 1 仏語。人の善事を妨げる悪神。魔王。欲界第六天の王。転じて、悟りの妨げとなる煩悩(ぼんのう)をいう。魔。 2 《1から転じたとも、排泄する意の「...
まんだら【曼荼羅/曼陀羅】
《(梵)maṇḍalaの音写。本質を有するものの意》仏語。密教で、仏の悟りの境地である宇宙の真理を表す方法として、仏・菩薩(ぼさつ)などを体系的に配列して図示したもの。胎蔵界曼荼羅・金剛界曼荼羅...
みつ【密】
[名・形動] 1 すきまがないこと。ぎっしりと詰まっていること。また、そのさま。「人口が—だ」「網の目を—にする」⇔疎(そ)。 2 関係が深いこと。親しいこと。また、そのさま。「—な間柄」「連絡...
みょう‐かく【妙覚】
《「みょうがく」とも》仏語。 1 真の悟り。仏の無上の悟り。 2 菩薩(ぼさつ)の修行最後の位。菩薩の五十二位・四十二地の最上の位。