ゆ‐き【悠紀/斎忌/由基】
《「斎(ゆ)酒(き)」で、神聖な酒の意。それを奉る地というところから》大嘗祭(だいじょうさい)のとき、新穀・酒料を献上すべき第一の国郡。また、そのときの祭場。→主基(すき)
ゆき‐でん【悠紀殿】
大嘗祭(だいじょうさい)のとき、東方の祭場となる殿舎。→主基殿(すきでん)
ゆき‐でん【悠紀田】
大嘗祭(だいじょうさい)のとき、悠紀の神饌(しんせん)とする穀物を作る田。→主基田(すきでん)
ゆき‐の‐くに【悠紀の国】
大嘗祭(だいじょうさい)のとき、神饌(しんせん)の新穀を奉るよう卜定(ぼくじょう)によって選ばれる国。平安時代以後は近江(おうみ)国に一定するようになった。→主基(すき)の国