しゅう‐しょう【愁傷】
[名](スル) 1 嘆き悲しむこと。また、その悲しみ。「生き残った妻子の—は」〈二葉亭・浮雲〉 2 相手を気の毒に思うこと。→御愁傷様(ごしゅうしょうさま)「誠にお—でのう」〈円朝・真景累ヶ淵〉
しゅう‐ぜつ【愁絶】
悲しみに堪えないこと。
しょう‐こん【消魂/銷魂】
1 驚きや悲しみのあまり、気力を失うこと。「彼(かの)—も、此(この)怨恨も」〈蘆花・不如帰〉 2 我を忘れて物事にふけること。
しょう‐しん【傷心】
[名](スル)心にいたでを受けて悲しい思いに沈むこと。また、悲しみに傷ついた心。「—の日々を送る」「友の死に—する」
しょう‐たん【傷嘆/傷歎】
[名](スル)悲しみなげくこと。悲嘆。
しょく‐しょく【喞喞】
[ト・タル][文][形動タリ]虫のしきりに鳴くさま。また、悲しみ嘆くさま。「—たる寒虫は夜霜に苦んで戸上に鳴く」〈菊亭香水・世路日記〉
じゅん‐ち【馴致】
[名](スル)なれさせること。なじませること。また、徐々にある状態になっていくこと。「悲しみを—して思想の一組織を得た」〈小林秀雄・無常といふ事〉
じょうじんあじゃりのははのしゅう【成尋阿闍梨母集】
平安後期の日記を兼ねた家集。2巻。成尋の母の作。延久5年(1073)ごろ成立。成尋の入宋であとに残った老母が、子に別れた悲しみを書きつづったもの。
じょう‐どう【情動】
恐怖・驚き・怒り・悲しみ・喜びなどの感情で、急激で一時的なもの。情緒。
すい‐らん【翠嵐】
青々とした山のたたずまい。「箱根の—にさ迷うて」〈谷崎・異端者の悲しみ〉