かすみ‐の‐ころも【霞の衣】
1 たちこめた霞を、衣に見立てていう語。「山桜—厚く着てこの春だにも風つつまなむ」〈山家集・上〉 2 《「かすみ」に「墨」を掛けて》墨染めの衣。ねずみ色の衣。喪服。「はかなしや—たちしまに花のひ...
かず‐の‐ほか【数の外】
官職などで、定員のほか。員外。かずよりほか。「折節大納言空(あ)かざりければ、—にぞ加はられける」〈平家・三〉
かぜ‐の‐たより【風の便り】
1 どこからともなく伝わってくるうわさ。風聞。「—に聞く」 2 吹く風が伝えるもの。風の使い。「花の香を—にたぐへてぞ鶯(うぐひす)誘ふしるべにはやる」〈古今・春上〉 3 ふとした折。「如何なる...
かぞえ‐び【数え日】
1 今年もあといく日と、指折り数えるほど暮れが押し詰まること。また、その押し詰まった日。《季 冬》「—の欠かしもならぬ義理ひとつ/風生」 2 「書き入れ日」に同じ。
かぞ・える【数える】
[動ア下一][文]かぞ・ふ[ハ下二] 1 数量や順番を調べる。勘定する。「人数を—・える」「指折り—・える」 2 一つ一つ挙げる。列挙する。「理由は種々—・えられる」 3 数がそれだけのものにな...
かた‐おりど【片折(り)戸】
一方だけに開く折り戸。→諸折(もろお)り戸
カタディオプトリック‐ぼうえんきょう【カタディオプトリック望遠鏡】
《catoptric(反射光学式の)+dioptric(屈折光学式の)から》⇒反射屈折望遠鏡
刀(かたな)折(お)れ矢(や)尽(つ)・きる
《「後漢書」段熲伝から》戦う手段をすっかり使い果たす。また、物事に立ち向かう手段がなくなる。弓折れ矢尽きる。「努力も空しく—・きて倒産した」
かた‐わ【片端/片輪】
[名・形動]《「片」は不完全の意》 1 からだの一部に障害があること。 2 考え方などにつりあいがとれていないこと。また、そのさま。 3 不完全なこと。未熟なさま。また、欠点。「此の大臣は色めき...
かたわら‐くる・し【傍ら苦し】
[形シク]《「かたわらぐるし」とも》そばで見ていて心苦しい。気の毒だ。「いみじと思ふとも、—・しき折々もやまじり給はむと」〈苔の衣・二〉