き‐はい【起拝】
神や天皇、または貴人に対して行う座礼の作法の一。右膝から立ち、左足から進め、両足を踏み整えて姿勢を正し、笏(しゃく)を正し笏頭を目の前にあげ、左膝を伏せ、次いで右膝を伏せて拝礼する。
きゅうちゅう‐さいし【宮中祭祀】
宮中三殿(賢所・皇霊殿・神殿)で行われる祭祀。天皇自身が祭典を行い御告文を奏上する大祭(神嘗祭・新嘗祭など)と、掌典長が祭典を行い天皇が拝礼する小祭(四方拝・歳旦祭など)があり、年間約20件の祭...
きゅう‐はい【九拝】
[名](スル) 1 天皇に拝賀のときや高僧を恭敬するとき、立ったり座ったりひざまずいたりして9回拝礼すること。 2 何度もおじぎをして深い敬意を表すこと。「三拝—する」 3 中国、周代に定められ...
さゆう‐さ【左右左】
叙位・叙官・賜禄などのときの拝舞の方式。腰から上を、左、右、左の順に向けて拝礼する。
さん‐ぱい【三拝】
[名](スル) 1 三度拝礼すること。また、何回も繰り返して拝礼すること。「我輩の前に叩頭(こうとう)—して恭しくお世話仕ると云って」〈魯庵・社会百面相〉 2 仏家で、身・口(く)・意の三業(さ...
しゃ‐ざ【謝座】
朝廷の饗宴に際して、参列の群臣が殿上(てんじょう)に着座する感謝の意を表して行う拝礼。
しんぞく‐はい【親族拝】
古代、任官・叙位の儀ののち、叙位にあずかった者の親族の殿上人(てんじょうびと)が行った拝礼。
たっ‐ぱい【答拝】
《「たふはい」の音変化》 1 大饗(たいきょう)のときなどに、身分の高い人の来場に際し、主人が堂をおりて迎え、互いに拝礼したこと。「お供廻りもかるがると地に鼻付けて主が—」〈浄・盛衰記〉 2 丁...
たっ‐ぱい【達拝】
能の型の一。両手を高めに前に出してひじを広げ、拳(こぶし)を顔の前で合わせる。一種の拝礼で、ワキの名のりのあとなどに行う。
たんだ・く【拱く】
[動カ四]《「たむだく」の音変化》両手を組む。両手を合わせて拝礼する。転じて、ある方向に向かう。「人間の水は南、星は北に—・くの、天(あま)の海面(うみづら)雲の波」〈謡・天鼓〉