いま‐だ【未だ】
[副] 1 今になってもまだ実現していないさま。「—はっきりしない事故原因」 2 以前のままであるさま。「周囲の山々は—冬の装いである」 [補説]漢文訓読で「未」を「いまだ…ず」と読むことから、...
いる‐さ【入るさ】
《「さ」は接尾語》月などのはいる時、または、はいる方角。いりがた。多くは歌枕「いるさの山」にかけて用いる。「夕月夜—の山の木隠れにほのかにも鳴くほととぎすかな」〈千載・夏〉
いろ‐み【色味】
(微妙な)色の濃淡やずれの具合。色合い。色加減。「鏡で頰紅の—を確かめる」「—を足す」 [補説]「み」は接尾語。「味」は当て字。
いん【員】
1 人や物の数。 2 (名詞に付き、接尾語的に用いる)ある組織に加わっている人、組織の中で何かの役や係を持つ人の意を表す。「銀行—」「評議—」「係—」
うしろめた‐な・し【後ろめたなし】
[形ク]《「なし」は意味を強める接尾語》 1 「うしろめたい1」に同じ。「心ざしありつる郡司の妻を、—・き心つかはん事、いとほしけれど」〈宇治拾遺・九〉 2 「うしろめたい2」に同じ。「遥かにか...
うす‐ら【薄ら】
[形動ナリ]《「ら」は接尾語》 1 ある現象・状況などが、ほんの少し現れているさま。かすか。「君が朱(あけ)なるてぶくろに雪も—にとけゆけり」〈犀星・三月〉 2 名詞・形容詞の上に付いて、うすい...
うたがうらく‐は【疑うらくは】
[連語]《動詞「うたがう」の終止形+接尾語「らく」+係助詞「は」》疑ってみることには。恐らく。ひょっとして。「—君却て妾を思わざるべし」〈織田訳・花柳春話〉 [補説]本来「うたが(疑)う」のク語...
うつら‐うつら
[副](スル) 1 《「うつ(空)」に接尾語「ら」の付いた「うつら」を重ねた語》 ㋐疲労などのために浅い眠りにひきこまれるさま。「熱が高くて一日じゅう—としていた」「退屈な話を聞かされてつい—す...
うべ‐な・う【諾なう/宜なう】
[動ワ五(ハ四)]《副詞「うべ」+接尾語「なう」から。平安時代以降は「むべなう」とも表記》 1 願いや要求を引き受ける。同意する。うけがう。「その甥の申し出を女に伝えることを—・わないわけにはい...
うま‐じもの【馬じもの】
《「じもの」は接尾語》(副詞的に用いて)馬のように。「—縄取り付け鹿(しし)じもの弓矢囲(かく)みて」〈万・一〇一九〉