あゆが・す【揺がす】
[動サ四]ゆり動かす。「はし鷹の置き餌(ゑ)にせむと構へたるおし(=ネズミ取リ)—・すなねずみ捕るべく」〈拾遺・物名〉
あゆ・く【揺く】
[動カ四]ゆれる。ゆらぐ。「かりかやの穂に出てものを言はねども—・く草葉にあはれとぞ思ふ」〈夫木・一一〉
あよ・く【揺く】
[動カ四]ゆらぐ。ゆれる。「群玉(むらたま)の枢(くる)に釘刺し固めとし妹が心は—・くなめかも」〈万・四三九〇〉
たゆたい【揺蕩い/猶予い】
たゆたうこと。「梢の—」「気持ちの—」
たゆた・う【揺蕩う/猶予う】
[動ワ五(ハ四)] 1 ゆらゆらと揺れ動いて定まらない。「波間に小舟が—・う」 2 気持ちが定まらずためらう。心を決めかねる。「強悪非道の曲物(くせもの)も女と見て少し—・う内に」〈鉄腸・花間鶯〉
ゆ【揺】
琴などを弾くとき、余韻を波うたせるために左手の指先を軽く弦に当てて揺すること。また、その奏法や音。「—の音(ね)深う澄ましたり」〈源・明石〉
ゆさぶられっこ‐しょうこうぐん【揺さ振られっ子症候群】
首の据わらない乳児を強く揺することで起こる、頭蓋内出血・眼底出血・硬膜下血腫などの症状。予後に脳性麻痺・運動障害・視力障害などが残り、最悪の場合は死亡する。長時間のドライブでも起こる。乳幼児揺さ...
ゆさ‐ぶり【揺さ振り】
1 ゆさゆさとゆり動かすこと。 2 相手を動揺させること。「米国政府への—を強める」「外角に外れるカーブで—をかける」→揺さ振る3 3 「ゆさわり」に同じ。〈色葉字類抄〉
ゆさ‐ぶ・る【揺さ振る】
[動ラ五(四)] 1 ゆさゆさとゆり動かす。ゆすぶる。「—・って目覚めさせる」 2 意図的に何かを仕掛けて動揺させる。また、強く感動する。「汚職問題で政府を—・る」「その一言で心が—・られる」...
ゆさ‐ぶ・れる【揺さ振れる】
[動ラ下一][文]ゆさぶ・る[ラ下二]ゆれ動く。ゆすぶれる。「つり橋が—・れる」