おとぎ‐ぞうし【御伽草子】
室町時代から江戸初期にかけて作られた短編物語の総称。平安時代の物語文学から仮名草子に続くもので、空想的・教訓的な童話風の作品が多い。また、特に江戸中期、享保(1716〜1736)のころ、大坂の渋...
おとこたちのやまと【男たちの大和】
辺見じゅんによるルポルタージュ。昭和58年(1983)、上下2冊を刊行。旧日本海軍の戦艦「大和」の乗組員100名以上に取材し、その起工から沈没までの軌跡を明らかにする。第3回新田次郎文学賞受賞。...
おにどものよるはふかい【鬼どもの夜は深い】
三枝和子の長編小説。昭和58年(1983)刊。同年、第11回泉鏡花文学賞受賞。
おにび【鬼火】
吉屋信子の短編小説。昭和26年(1951)、第4回日本女流文学者賞を受賞。翌昭和27年(1952)、同作を表題作とする作品集を刊行。
おにをかうごろ【鬼を飼うゴロ】
北畠八穂による児童文学作品。昭和46年(1971)刊行。昭和47年(1972)、第10回野間児童文芸賞および産経児童出版文化賞大賞を受賞。
おのみち【尾道】
広島県南東部の市。瀬戸内海に面し、古くから商業港として発展。向島との間の尾道水道に尾道大橋が架かる。千光寺・浄土寺など古寺が多く、志賀直哉・林芙美子などの作品に描かれた。千光寺公園に文学碑の立つ...
おはん
宇野千代の長編小説。妻おはんと夫、その愛人との関係を関西方面の方言を用いた夫の語りで描く。昭和32年(1957)刊行。同年、第10回野間文芸賞、第9回女流文学者賞を受賞。昭和59年(1984)、...
おばあさんのひこうき
佐藤さとるの児童文学作品。昭和41年(1966)刊行。挿絵、村上勉。昭和42年(1967)、野間児童文芸賞、小学館児童出版文化賞および児童福祉文化賞受賞。
おばけちゃん【オバケちゃん】
松谷みよ子による児童文学作品、および同作を第1作とするシリーズ名。第1作は昭和46年(1971)刊行。平成13年(2001)までに全9冊を刊行。劇団前進座によるミュージカル作品もある。
おばけのせかい【お化けの世界】
坪田譲治の中編小説。昭和10年(1935)、「改造」誌に掲載。子どもにとっては不可解な死の概念を主題とする児童文学作品。主人公の善太と三平の兄弟は、続く作品「風の中の子供」「子供の四季」にも登場する。