センチメンタリズム【sentimentalism】
1 いたずらに感傷におぼれる心理的傾向・態度。 2 18世紀後半のヨーロッパにおける文芸上の傾向。理性や意志よりも感情を重視して、詠嘆や悲嘆を強く表現したもの。感傷主義。
せんばづる【千羽鶴】
川端康成による連作短編小説。昭和24年(1949)から昭和26年(1951)にかけて、雑誌「読物時事別冊」「小説公園」「別冊文芸春秋」に断続的に発表。志野茶碗を象徴的モチーフとしながら、男女の愛...
ゼロのちから【零の力】
室井光広による文芸評論。副題「J.L.ボルヘスをめぐる断章」。昭和63年(1988)、第31回群像新人文学賞(評論部門)受賞。本作を表題作とする評論集は平成8年(1996)に刊行。
そうごう‐ざっし【総合雑誌】
思想・政治・経済・文芸・科学など、さまざまな分野の論文・評論や創作などを総合的に掲載する雑誌。言論誌。オピニオン誌。 [補説]日本では特に「国民之友」「中央公論」「太陽」「改造」「解放」「我等」...
そう‐しょう【宗匠】
文芸・技芸などの道に熟達しており、人に教える立場にある人。特に、和歌・連歌・俳諧・茶道・花道などの師匠。
そうせきとそのじだい【漱石とその時代】
江藤淳の評論。夏目漱石の誕生から晩年を論じる。昭和45年(1970)、第1部、第2部を刊行。同年、第23回野間文芸賞、第18回菊池寛賞を受賞。その後第3部を平成5年(1993)、第4部を平成8年...
そうとうのわし【双頭の鷲】
井上光晴の短編小説。昭和27年(1952)2月、「一九四五年三月」の題で文芸誌「近代文学」に発表。 佐藤賢一の長編小説。平成11年(1999)刊。百年戦争で活躍したフランスの軍人、ベルトラン...
そう‐まくり【総捲り】
[名](スル)残らずまくること。転じて、ある物事について、片端から取り上げ、紹介したり論評を加えたりすること。「本年度文芸作品—」「角界を—する」
そぼくとじょうかんのぶんがく【素朴と情感の文学】
《原題、(ドイツ)Ueber naive und sentimentalische Dichtung》ドイツの詩人シラーの論文。1795年から1796年にかけて、月刊文芸誌「ホーレン」に掲載。対...
ゾアーナのいきょうと【ゾアーナの異教徒】
《原題、(ドイツ)Der Ketzer von Soana》ハウプトマンによる小説。1918年1月、文芸誌「ノイエルントシャウ(新評論)」に掲載。