いやいやえん
中川李枝子による短編の童話。昭和34年(1959)、いぬいとみこ主宰の同人誌「いたどり」に掲載。反抗期の保育園児しげるを主人公に、子供たちの姿を活き活きと描く。本作に加筆し、他の作品を加えた同名...
イルティッシュごうのきたひ【イルティッシュ号の来た日】
難波利三の小説。昭和49年(1974)、「別冊文芸春秋」誌に発表。日露戦争中、ロシアのバルチック艦隊の艦船イルティッシュ号が、島根県沖で沈没した事件を題材とする。
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綿矢りさの処女小説。不登校の女子高生と男子小学生が、金儲けのために始めた風俗チャットを通じて成長していく。平成13年(2001)、第38回文芸賞受賞。受賞時の年齢17歳は、当時の史上最年少。平成...
いんばいふ【淫売婦】
葉山嘉樹の短編小説、および同作を表題作とする作品集。作品は大正14年(1925)、雑誌「文芸戦線」に掲載。作品集は大正15年(1926)刊行で、ほかに「セメント樽の中の手紙」「牢獄の半日」などの...
いんりょうけんにちろく【蔭涼軒日録】
室町中期、京都相国寺鹿苑院(ろくおんいん)内の蔭涼軒主の記した公用日記。永享7〜文正元年(1435〜66)は季瓊真蘂(きけいしんずい)が、文明16〜明応2年(1484〜93)は亀泉集証(きせんし...
うず【渦】
榛葉英治の処女小説。女性の不可解な性を描く。昭和23年(1948)から翌昭和24年(1949)にかけて「文芸」誌に連載。単行本は昭和31年(1956)刊行。
うちゅうのみなしご【宇宙のみなしご】
森絵都の小説。不登校の中学生陽子と弟のリンを中心に、思春期の子供の心の揺れを描く。平成6年(1994)刊行。第33回野間児童文芸新人賞、第42回産経児童出版文化賞(ニッポン放送賞)を受賞。
うみ【海】
文芸雑誌。昭和44年(1969)中央公論社から創刊、昭和59年(1984)終刊。海外作品を多く紹介したほか、村上春樹の評論や唐十郎の戯曲など、さまざまなジャンルの作品を掲載。 近藤啓太郎の長...
うみねこのそら【うみねこの空】
いぬいとみこの児童文学作品。昭和40年(1965)発表。同年、第3回野間児童文芸賞受賞。
うみはよみがえる【海は甦える】
江藤淳の長編歴史小説。全5部。昭和36年(1961)より「文芸春秋」誌にて連載開始、中断を経て昭和58年(1983)完結。帝国海軍の父とよばれる山本権兵衛の半生を中心に、近代国家としての日本の黎...