ゆう‐かげ【木綿鹿毛】
「白鹿毛(しらかげ)」に同じ。
ゆう‐かずら【木綿鬘】
1 木綿(ゆう)で作ったかつら。 2 明け方の雲をたとえていう語。
ゆう‐かたぎぬ【木綿肩衣】
木綿(ゆう)で作った袖なしの着物。「—純裏(ひつら)に縫ひ着」〈万・三七九一〉
ゆう‐がみ【木綿髪】
馬のたてがみの白いもの。雪降り髪。「げに—ともいひつべし」〈枕・五〇〉
ゆう‐しで【木綿四手/木綿垂】
木綿(ゆう)を垂らすこと。また、垂らした木綿。木綿で作った四手。「榊葉(さかきば)の常磐(ときは)かきはに—や堅苦しなる目な見せそ神」〈かげろふ・上〉
ゆうしで‐の【木綿四手の】
[枕]木綿四手は神前に垂らすものであることから、「神」にかかる。「こや—神まつるころ」〈経信集〉
ゆう‐だすき【木綿襷】
[名]木綿(ゆう)で作ったたすき。神事に奉仕するときに用いる。「—かひなにかけて」〈万・四二〇〉 [枕] 1 をからだにかける意で、「かく」にかかる。「—かけても言ふな」〈後撰・夏〉 2 ...
ゆう‐だたみ【木綿畳】
[名]木綿(ゆう)をたたむこと。また、たたんだもの。神事に用いる。「—手に取り持ちてかくだにも我(あれ)は祈(こ)ひなむ君に逢はじかも」〈万・三八〇〉 [枕]を神に手向(たむ)ける意で、「...
ゆう‐つけ【木綿付け】
「木綿付け鳥」の略。「暁に鳴く—のわが声に劣らぬ音をぞ鳴きて帰りし」〈信明集〉
ゆうつけ‐どり【木綿付け鳥】
《昔、世の中が乱れたとき、鶏に木綿(ゆう)をつけて都の四境の関所で祓(はらえ)をしたところから。「ゆうつげどり」「ゆうづけどり」とも》鶏の別名。「逢坂の—にあらばこそ君がゆききをなくなくも見め」...