はん‐の‐き【榛の木】
カバノキ科の落葉高木。山林中の湿地に自生し、高さ約17メートル。葉は楕円形で縁にぎざぎざがある。早春、葉より先に、黒紫褐色の尾状の雄花穂と紅紫色の楕円状の雌花穂とがつく。実は小さく、松かさ状。水...
ひとり‐しずか【一人静】
センリョウ科の多年草。山野に生え、高さ20〜30センチ。二対の葉が対生してつき輪生状に見える。早春、葉の間から1本の穂を出し、白い小花を穂状につける。花びらはなく、糸状の雄しべが目立つ。よしのし...
ふ【賦】
[常用漢字] [音]フ(呉)(漢) 1 税を取りたてる。租税。「賦役・賦税/田賦」 2 割り当てる。割り当て。「賦課/割賦・月賦・年賦」 3 授け与える。「賦活・賦与/天賦・稟賦(ひんぷ)」 4...
ふき【蕗/苳/款冬/菜蕗】
キク科の多年草。原野や道端に生える。地下を長い根茎が横に走り、早春、蕗の薹(とう)とよぶ若い花茎を出し、頭状花が開くにつれて花茎を伸ばす。雌雄異株。花後、長い多肉質の柄をもつ腎臓形の葉をつける。...
ふき‐の‐とう【蕗の薹】
早春、フキの根茎から出る若い花茎。香りと苦みを賞味する。《季 春》「—ふみてゆききや善き隣/久女」
ふくじゅ‐そう【福寿草】
キンポウゲ科の多年草。北地に多く、高さ10〜20センチ。早春、黄色い花を1個開き、やがて茎が伸び、羽状に細かく切れ込む複葉を互生する。盆栽にして正月の飾り物とする。根は強心薬になる。元日草。こと...
ふりそで‐やなぎ【振袖柳】
ヤナギ科の落葉低木。枝は赤みがかり、葉は長楕円形。雌雄異株。冬芽は赤く、早春、葉より先に、白毛に覆われる雄花の穂をつける。切り花用に栽培。
ベルゲニア【(ラテン)bergenia】
ユキノシタ科の多年草。ヒマラヤ原産。葉は大きくて丸く、常緑。根茎は太い。早春に桃色の花を穂状につける。
みすみ‐そう【三角草】
キンポウゲ科の多年草。山地の日陰に生え、高さ5〜10センチ。葉は根元から出て柄が長く、葉身は三つに裂けていてスハマソウに似るが、先端はとがる。早春、白い花びら状の萼(がく)をもつ花を開く。ゆきわ...
むぎ‐ふみ【麦踏み】
早春に麦の芽を足で踏みつける作業。霜柱を防いで根張りをよくし、また、麦が伸びすぎないようにするために行う。《季 春》「歩み来し人—をはじめけり/素十」