えすがた‐にょうぼう【絵姿女房】
昔話の一。百姓の美しい妻が、その絵姿を見た殿様に連れて行かれるが、機知を働かせて殿様と夫を入れかえる。
えせ‐もの【似非者】
1 身分の卑しい者。「よき人さらなり、—、下衆(げす)の際だになほゆかし」〈枕・一五九〉 2 にせ者。「但し、—にこそ候ふめれ」〈今昔・二七・三四〉 3 くせ者。したたか者。意地の悪い者。「此家...
えな‐おけ【胞衣桶】
昔、胞衣を納めて土中に埋めるのに用いた薄板の桶。外側に鶴・亀・松・竹などのめでたい絵を描いた。押し桶。
えな‐がたな【胞衣刀】
昔、出産のとき、胞衣を切るのに使った竹の小刀。刃物を使うのを避けようとするもの。
えびす【夷/戎】
《「えみし(蝦夷)」の音変化》 1 「蝦夷(えぞ)」に同じ。「その国の奥に—といふものありて」〈今昔・三一・一一〉 2 都から遠く離れた未開の土地の人。田舎者。「かかることは—、町女(まちめ)...
えん‐か【鉛華】
おしろいのこと。昔、鉛を原料にした。鉛白(えんぱく)。鉛粉。
えん‐きゅう【円丘】
1 頂上がまるくなっていて傾斜の緩やかな丘。 2 昔、天皇が冬至に天を祭るために、郊外に築いた円形の塚。古代中国の天子にならったもの。 3 まるい塚。円形の陵。「—を高く築(つ)いて、北向きに葬...
えん‐ざん【鉛槧】
詩文を書くこと。文筆に携わること。 [補説]「鉛」は鉛粉、または胡粉(ごふん)。「槧」は薄く削って字を書いた木の板。昔、中国で、「槧」に「鉛」で文字を書いたり塗り消したりしたことに基づく。
えん‐もん【轅門】
1 《昔、中国で、車の轅(ながえ)を向かい合わせたところを出入り口としたところから》陣営の門。軍門。 2 役所の外門。
おいで‐なさ・れる【御出でなされる】
[動ラ下一][文]おいでなさ・る[ラ下二] 1 「おいでなさる1」に同じ。「教会へ—・れたことのあるじゃ無し」〈木下尚江・火の柱〉 2 (補助動詞)「おいでなさる2」に同じ。「昔の事をよく知...