あん‐ぜん【暗然/黯然/闇然】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 悲しみ、絶望などで心がふさぐさま。気落ちするさま。「—として云うべき言葉もなく」〈谷崎・春琴抄〉 2 暗いさま。黒いさま。また、はっきりしないさま。「沖より来...
あん‐たん【暗澹】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 薄暗くはっきりしないさま。暗く陰気なさま。「曇空には雲が—と動いていた」〈梶井・冬の日〉 2 将来の見通しが立たず、全く希望がもてないさま。「—とした表情」「...
あん‐ちゅう【暗中】
暗がり。やみの中。「益々疑惑を生じて、恰(あたか)も—を行くが如し」〈織田訳・花柳春話〉
あんちゅう‐ひやく【暗中飛躍】
[名](スル)人に知られないようにひそかに策動し活躍すること。暗躍。
あんちゅう‐もさく【暗中模索】
[名](スル) 1 暗やみの中で、手さぐりしてあれこれ探し求めること。 2 手掛かりのないまま、いろいろなことを試みること。「打開策を—する」
あん‐ちょう【暗潮】
1 表面に現れない潮の流れ。 2 表面に現れない風潮・勢力。「社会の裏面を流るる—に棹(さお)さして」〈荷風・ふらんす物語〉
あん‐ちょう【暗調】
調子や気分が暗い感じであること。また、絵画や写真のできばえが暗いこと。「彼の今の気分は…総体の上に一種の—を帯びていた」〈漱石・それから〉
あん‐てん【暗点】
1 視野中の島状の欠損部分。視神経の通路にあたる盲点や、目の病気で病状として現れるものがあり、その部分は暗色を呈する。 2 隠された部分、また事柄。「信吾が話しそびれたような—は」〈康成・山の音〉
あん‐てん【暗転】
[名](スル) 1 演劇で、幕を下ろさず、舞台を一時暗くして場面を変えること。「—して第二景に移る」 2 事態が急に悪いほうへ変化すること。「状況が—した」
あん‐でんりゅう【暗電流】
光電効果により光電流を生じる装置において、光を照射しない時にも流れている微弱な電流。熱的要因や絶縁不良のために生じる。CCDやCMOSイメージセンサーなどの撮像素子の場合、画像のノイズの原因とな...