つき‐つ・める【突(き)詰める】
[動マ下一][文]つきつ・む[マ下二] 1 ひたすら思い込む。思いつめる。「そんなに—・めて考えるな」 2 物事を最後のところまできわめる。「さらに—・めて検討する」
つき‐とお・す【突(き)通す】
[動サ五(四)] 1 突いて裏まで通す。つらぬく。「千枚通しで束ねた紙を—・す」 2 意見・主義などを最後まで主張する。押し通す。「あくまで信念を—・す」
つき‐の‐なごり【月の名残】
《秋の月の最後の意》陰暦九月十三夜の月のこと。後(のち)の月。《季 秋》「橋桁のしのぶは—かな/芭蕉」
つきのわ‐ぐま【月輪熊】
クマ科の哺乳類。体毛は黒く、胸の上部に三日月形の白斑がある。ヒマラヤ地方から中国・朝鮮半島・日本にかけて分布。ニホンツキノワグマはこの一亜種で、本州・四国の山地にすみ、樹洞や岩穴で冬ごもりをし、...
つ・きる【尽きる/竭きる】
[動カ上一][文]つ・く[カ上二] 1 次第に減って、とうとうなくなる。「万策—・きる」「気力が—・きた」 2 続いていたものが終わる。途絶える。「寿命が—・きる」「道が—・きる」「名残が—・き...
つくり‐え【作り絵】
大和絵の技法の一。墨線で下描きし、その上から彩色を施し、最後に人物の顔貌や衣の輪郭などを墨線で精緻(せいち)に描(か)き起こすもの。平安時代の源氏物語絵巻が典型的な例。
つくり‐ご【作り碁】
囲碁で、中押(ちゅうお)しでなく、最後まで打って、地(じ)を作り直して数える碁。また、そのように、地合いの差が接近している碁。作碁(さくご)。
つけ‐しゅうげん【付祝言】
能で、1日の番組の最後に、囃子(はやし)なしで地謡(じうたい)が謡う短い謡。切能(きりのう)が祝言能のときには行わない。普通は「高砂」の終わりの一節が謡われる。祝言小謡。
つ‐ごもり【晦/晦日】
《「つきごも(月隠)り」の音変化。月が隠れて見えない意から》 1 月の最後の日。みそか。 2 陰暦で、月の下旬のほぼ10日間。「富士の山を見れば、五月の—に、雪いと白う降れり」〈伊勢・九〉
つまとわたし【妻と私】
江藤淳の随筆。副題「41年間連れ添った愛妻への鎮魂記」。平成11年(1999)「文芸春秋」誌に発表。著者の生前に発表された最後の作品。妻の癌(がん)発覚から死に至るまでの夫婦の日々を克明に描く。