ほん‐じ【本地】
1 仏・菩薩(ぼさつ)が人々を救うために神の姿となって現れた垂迹(すいじゃく)身に対して、その本来の仏・菩薩。本地仏。 2 本来の姿。本体。「人はまことあり。—尋ねたるこそ、心ばへをかしけれ」〈...
ほん‐せい【本性】
「ほんしょう(本性)」に同じ。
ぼんしょう‐いちにょ【凡聖一如】
仏語。凡人も聖人も本性においては平等同一であるということ。凡聖不二。
まんぼう‐いちにょ【万法一如】
仏語。すべてのものは本来その本性が空であって、帰するところは一体であるということ。
水(みず)流(なが)れて元(もと)の海(うみ)に入(い)り月(つき)落(お)ちて天(てん)を離(はな)れず
《「甲陽軍鑑・一二」から》水は流れても元の海に入るし、月は西に落ちても空から離れない。本性を離れることはできないというたとえ。
鍍金(めっき)が剝(は)・げる
取りつくろうことができなくなって、本性が現れる。「追及されて—・げる」
モナド‐ろん【モナド論】
ライプニッツの形而上学説。モナドは不可分の単純実体で、非物質的本性を有し、表象と欲求とからなる。宇宙はこのモナドから構成されているが、モナドは相互に作用しあうことがなく、独立である。従って、宇宙...
もみじがり【紅葉狩】
謡曲。五番目物。観世小次郎信光作。平維茂(たいらのこれもち)が戸隠山中で女に化けた鬼に紅葉狩りの宴に誘われ、命が危うくなるが、男山八幡の神助を得て本性を現した鬼を退治する。 歌舞伎舞踊。常磐...
り‐しょう【理性】
仏語。宇宙万物の不変の本性。法性(ほっしょう)。また、普遍の真理。真如(しんにょ)。
ろ‐てい【露呈】
[名](スル)隠れていた事柄が表面に現れ出ること。また、さらけ出すこと。「矛盾が—する」「本性を—する」