しゃくし‐づら【杓子面】
額とあごが出っ張っている、中くぼみの顔。
杓子(しゃくし)で腹(はら)を切(き)・る
できるはずがないこと、また、形式だけのことをするたとえ。すりこ木で腹を切る。
しゃくし‐な【杓子菜】
タイサイの別名。葉の形が杓子状をしている。
杓子(しゃくし)は耳掻(みみか)きにならず
大きいものが、必ずしも小さいものの代わりにはならないたとえ。
しゃくし‐わたし【杓子渡し】
⇒篦渡(へらわた)し
杓子(しゃくし)を渡(わた)・す
《「杓子」は主婦権の象徴とみなされるところから》姑(しゅうとめ)が嫁に家政を譲る。
しゃく‐たて【杓立て】
茶の湯で、柄杓(ひしゃく)を立てる道具。柄杓立て。
しゃく・る【決る/抉る/杓る/刳る】
《「さくる」の音変化》 [動ラ五(四)] 1 中がくぼむように、えぐる。「シャベルで砂を—・る」 2 すくうようにして上げる。しゃくう。「船底の水を—・る」 3 あごを前に出して頭部をやや後ろ...
しゃく・れる【決れる/杓れる】
[動ラ下一][文]しゃく・る[ラ下二]まん中がくぼみになっている。中くぼみで先が突き出ている。「—・れた顔」
しゃ‐もじ【杓文字】
《「しゃくし(杓子)」の後半を略して「文字」を付けた女性語》汁や飯などをすくうのに用いる木製などの道具。めしじゃくし。